「ハイフください」と言っても、実際はクリニックごとに使っている機種がまるで違う。取材すると、同じ¥50,000でもウルセラ180ショットとウルトラフォーマー500ショットでは、作用する深度も持続期間も別物だった。機種ごとの特徴を一つずつ整理していく。
ハイフ主要機種の特徴を一行で:①ウルセラ(FDA認証、最高精度、¥200K〜¥400K、1〜1.5年持続)、②ウルトラフォーマーMPT(コスパ最強、2点照射、¥30K〜¥80K、6〜12ヶ月)、③ソノクイーン(痛み少なめ、細部照射、¥40K〜¥100K)、④ダブロゴールド(コスパ機種、正規品確認必須)、⑤ウルトラセルQ+(HIFU+RFハイブリッド、¥50K〜¥120K)、⑥リフテラV(初回向け、¥20K〜¥50K)、⑦ハイフシャワー(肌質改善メイン、¥15K〜¥40K)。機種選びはたるみ程度・予算・痛み耐性・部位の4軸で決める。
※料金は2026年4月時点の取材相場。まず全体像を一つの表で整理する。各機種の特徴を横断的に見ることで、自分に向いている機種の見当がつけやすくなる。
| 機種名 | メーカー | 認証 | 全顔料金目安 | 痛み | 持続期間 | 得意分野 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ウルセラ | Merz(米) | FDA・PMDA | ¥200K〜¥400K | 強 | 1〜1.5年 | 本格リフトアップ |
| ウルトラフォーマーMPT | クラシス(韓) | 韓国KFDA | ¥30K〜¥80K | 中 | 6〜12ヶ月 | コスパ、2点照射 |
| ソノクイーン | ニューロン(韓) | 韓国KFDA | ¥40K〜¥100K | 弱〜中 | 6〜9ヶ月 | 細部・目元照射 |
| ダブロゴールド | ハイロニック(韓) | 韓国KFDA | ¥30K〜¥80K | 中 | 6〜10ヶ月 | 全顔広範囲 |
| ウルトラセルQ+ | ジェイシス(韓) | 韓国KFDA | ¥50K〜¥120K | 中 | 8〜12ヶ月 | HIFU+RFハイブリッド |
| リフテラV | ダインミックス(韓) | 韓国KFDA | ¥20K〜¥50K | 弱〜中 | 4〜8ヶ月 | 初回・若年層向け |
| ハイフシャワー | 各社1.5mm照射 | — | ¥15K〜¥40K | 弱 | 3〜6ヶ月 | 肌質改善メイン |
重要:「ハイフ」と一括りに呼ばれるが、機種により期待できる効果と持続期間が大きく異なる。カウンセリングで必ず使用機種名を確認し、明示しないクリニックは避けた方が無難だ。
ハイフの代名詞として語られるのがウルセラだ。米国Merz社が製造し、顔のたるみ治療で唯一FDA認証を受けているハイフ機種という立ち位置にある。
表参道のあるクリニックで、ウルセラの施術風景を見学させてもらったことがある。印象的だったのは、医師が照射するたびにモニターの超音波画像で皮下構造をリアルタイムに確認しながら進めていたこと。他機種だと「ここにSMASがあるはず」という想定で打つのに対し、ウルセラは実際にSMAS層を目で見ながら照射できる。この「見ながら打てる」という一点が、他機種との最大の差だと現場で実感した。高額な理由も納得できた瞬間だった。
| 範囲 | ショット数 | 料金相場 |
|---|---|---|
| 全顔 | 300〜600 | ¥250,000〜¥400,000 |
| 顔下半分(フェイスライン・顎下) | 150〜300 | ¥150,000〜¥250,000 |
| 目元のみ | 50〜100 | ¥80,000〜¥120,000 |
| 首(デコルテ) | 200〜400 | ¥180,000〜¥280,000 |
注意:「ウルセラ」を名乗りながら実際はジェネリック機種を使用する悪質ケースも取材中に耳にした。正規品には固有のシリアルナンバーと認証マークがあり、カウンセリング時に確認できる。不明瞭なクリニックは避けた方がいい。
向いている人:中等度〜重度のたるみ、1回でしっかり効果を出したい、通院回数を減らしたい、40代後半以降の本格リフトアップを求める方。
向かない人:痛みに極端に弱い、予算が限られている、初期の軽度たるみで予防目的の方。
コスパ重視のクリニックで最も採用率が高いのがウルトラフォーマーMPT(通称「ウルセラに次ぐ定番機種」)だ。韓国クラシス社が開発した3代目で、MPT(Micro Pulsed Technology)という2点照射技術が特徴。
従来のハイフは1点ずつ熱を照射するが、MPTは1回のパルスで2つの焦点を同時に生成する。これにより、同じ時間で従来の2倍のショット数を打てる仕組みだ。結果として全顔施術が短時間(20〜40分)で完了し、料金も抑えやすくなる。
| 範囲 | ショット数 | 料金相場 |
|---|---|---|
| 全顔 | 400〜800(MPTの2点照射換算) | ¥30,000〜¥80,000 |
| 顔下半分 | 200〜400 | ¥20,000〜¥50,000 |
| 目元のみ | 100〜200 | ¥15,000〜¥35,000 |
向いている人:30〜40代の初期〜中等度たるみ、コスト重視、短時間で済ませたい、定期メンテ派。
向かない人:重度のたるみ(効果が物足りなく感じやすい)、1回で長く持たせたい方。
目元や細かい部位の施術で採用されることが多いのがソノクイーン。韓国ニューロン社製で、1.5mm・2.0mm・3.0mm・4.5mmと細かいカートリッジラインナップが揃っている。
| 範囲 | ショット数 | 料金相場 |
|---|---|---|
| 全顔 | 300〜500 | ¥40,000〜¥100,000 |
| 目元のみ(上下) | 100〜200 | ¥15,000〜¥40,000 |
| フェイスライン | 150〜250 | ¥30,000〜¥60,000 |
ダブロゴールドは韓国ハイロニック社のハイフ機種で、格安クリニックで多く採用されている。全顔¥19,800などの激安プランで使われることが多いが、正規品と並行輸入品で結果が大きく変わる点に注意が必要だ。
業界関係者から聞いた話では、ダブロゴールドの並行輸入品には「正規代理店を通さず、保守契約もなく、カートリッジの真正性保証もない機器」が含まれている。見た目は同じでも、出力の正確性が担保されておらず、表示通りの出力が出ていないケースもあるという。「ダブロゴールドを使っています」と言われても、正規品かどうかまで踏み込んで確認する価値がある。
ダブロゴールドを使用するクリニックでは、以下を確認したい。
✓ 正規代理店経由の機器か(シリアル登録、保守契約があるか)
✓ カートリッジの正規品保証
✓ ショット数の明示(格安プランでは削減ケースが多い)
✓ 医師が施術するか、看護師が担当するか
向いている人:20〜30代の予防的ケア、予算を最優先、ハイフ初体験で感覚を試したい方。
向かない人:中等度以上のたるみで明確な効果を求める方、並行輸入品や効果の不透明さに不安のある方。
韓国ジェイシス社のウルトラセルQ+は、HIFUに加え高周波(RF)も搭載したハイブリッド機種。たるみ治療と同時に肌質改善(ハリ・毛穴・ツヤ)も狙えるのが特徴だ。
| 範囲 | 料金相場 |
|---|---|
| 全顔(HIFUのみ) | ¥50,000〜¥120,000 |
| 全顔(HIFU+RF) | ¥80,000〜¥180,000 |
| 目元・フェイスライン部分 | ¥30,000〜¥80,000 |
最後に、初回体験や肌質改善メインで使われる低〜中価格機種について簡単に触れる。
韓国ダインミックス社のコンパクト機。出力が穏やかで痛みが少なく、全顔¥20,000〜¥50,000と手が届きやすい。20〜30代の予防ケアや、ハイフ初体験で感覚を試したい方に向く。効果の持続期間は4〜8ヶ月と短めなので、メインの治療というより入門機種という位置づけだ。
SMAS層には届かない1.5mmの浅い照射で、主に肌の引き締め・毛穴・ツヤ改善を狙う施術。たるみ治療というよりフェイシャルエステの上位版に近い。¥15,000〜¥40,000の範囲で、月1ペースで通う使い方が多い。根本的なリフトアップは期待できない点は理解しておきたい。
より踏み込んだ技術的な比較を知りたい方向けに、各機種の仕様を一覧で整理する。カウンセリング時に医師との会話レベルを上げたい方は押さえておきたい情報だ。
| 機種 | 照射技術 | カートリッジ種類 | 1回のショット数上限 | 照射時間(全顔) |
|---|---|---|---|---|
| ウルセラ | MFU-V(画像可視化型) | 1.5/3.0/4.5mm | 600ショット | 60〜90分 |
| ウルトラフォーマーMPT | MPT 2点照射 | 1.5/2.0/3.0/4.5/6.0mm | 1,000+ショット相当 | 20〜40分 |
| ソノクイーン | リニア+ドット照射 | 1.5/2.0/3.0/4.5mm | 800ショット | 30〜50分 |
| ダブロゴールド | 標準HIFU | 1.5/3.0/4.5mm | 500ショット | 30〜45分 |
| ウルトラセルQ+ | リニア+RF(高周波) | 2.0/3.0/4.5mm | 400ショット+RF | 40〜60分 |
| リフテラV | コンパクト照射 | 3.0/4.5mm | 400ショット | 20〜30分 |
| ハイフシャワー | 浅層特化照射 | 1.5mmのみ | 300ショット | 15〜25分 |
注目ポイントは、ウルトラフォーマーMPTの「1回のショット数上限」。2点照射技術により実質的に他機種の倍量を打てるため、同じ時間・同じ価格でも得られるエネルギー量が大きくなる設計だ。コスパ評価が高い技術的な理由はここにある。
機種選びはたるみの程度・予算・痛み耐性・治療部位の4軸で整理するとわかりやすい。
編集部の視点:同じ機種でも施術者の技術で結果が変わる。「どの機種を使うか」と同じくらい「どこで受けるか」が重要だ。東京のハイフおすすめや大阪のハイフおすすめも参考に、機種と施術者を総合的に見てほしい。