医療脱毛は痛い?
部位別の痛さと和らげる対策

「医療脱毛は痛いと聞くけど大丈夫?」痛みは部位・毛の濃さ・機器で大きく変わります。なぜ痛むのか、どの部位が痛いのか、麻酔や冷却でどこまで和らげられるのかをまとめました。

部位差大痛みは部位で変わる
VIO・ヒゲ痛みが強い代表部位
麻酔で軽減笑気・クリーム
医療脱毛の部位別の痛みの強さを示す図版
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結論 — 痛みは「部位」と「毛の濃さ」で大きく変わる

このページの位置づけ:医療脱毛の関連ガイド:総合ガイド / 麻酔 / 施術後のケア / 火傷・打ち漏れ / 医療と美容の違い

「医療脱毛は痛い」というイメージは根強く、施術をためらう一番の理由になりがちです。ただ、痛みの感じ方は人それぞれで、しかも同じ人でも部位によってまったく違います。腕や脚はほとんど気にならない人でも、VIOやヒゲでは強く感じる。これはごく普通のことで、痛みに弱いからでも我慢が足りないからでもありません。毛が太く濃い部位ほどレーザーがよく反応し、その熱が痛みとして伝わるためです。

ここでは、医療脱毛で痛みが生じる仕組みから、部位別の痛みの目安、痛みを左右する要因、そして麻酔・冷却・出力調整といった具体的な和らげ方までを順番に見ていきます。痛みの感じ方には大きな個人差があるため、本記事の内容は一般的な目安として捉え、不安が強い場合は無料カウンセリングで相談してください。

医療脱毛の痛みは「輪ゴムで弾かれる程度」と表現されることが多いですが、実際は部位と毛の濃さで大きく変わります。毛が太く密集するVIO・ヒゲ・ワキは強く感じやすく、腕・脚は比較的軽い傾向です。痛みは、レーザーが毛のメラニンに反応して生じる熱によるもので(選択的光熱融解)、効果を出すための出力が高いほど痛みも比例して感じやすくなります。多くのクリニックでは、麻酔クリーム・笑気麻酔・冷却機能で痛みを和らげられます。また、低出力を連続照射する蓄熱式の機器は、熱破壊式より痛みが穏やかとされています。

出典:ClinicJapan編集部調べ/参考:Aimonetti JM, et al. 2016(PMID: 26589969)・Anderson RR, et al. 1983(PMID: 6836297)
iClinicJapanは厚生労働省の医療広告ガイドラインに沿って記事を作成しています。 詳細はこちら →

医療機器・適応外使用に関する重要な情報開示

本記事で解説する施術には、厚生労働省「医療広告ガイドライン(令和6年3月改訂)」に基づき、以下4項目の情報提供が必要です。

  1. 使用機器について:医療脱毛で使用される主要なレーザー機器の薬機法承認状況は機種により異なります。ジェントルレーズプロ(米国Syneron Candela社/2016年承認)、ジェントルマックスプロ(同/2018年承認)など主要機種は厚生労働省の薬機法承認を取得しています。一方、メディオスター・ソプラノアイス・ライトシェアデュエット・ベクタス・スプレンダーXなど、日本の薬機法承認を取得していない機種を使用するクリニックも存在し、その場合は医師の個人輸入により調達された機器が自由診療で使用されています(承認状況は2026年5月時点の情報です)。
  2. 適応外使用について:承認機種であっても、承認時の使用目的(長期減毛)から外れる用途や、承認外の出力設定での使用は適応外使用(オフラベル使用)に該当する場合があります。
  3. 諸外国における承認状況:主要機種は米国FDA、欧州CEマーク、韓国MFDS等で医療機器として認可されています。「永久減毛」の表現は米国FDAの基準(最終脱毛から3ヶ月後の段階で長期にわたり毛量が安定的に減少した状態)に基づくもので、完全な無毛状態を保証するものではありません。
  4. 救済制度:万一重篤な副作用(火傷・色素沈着・硬毛化・毛嚢炎等)が発生した場合、未承認機器の使用または医師の判断による施術については、日本の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

施術を検討される方は、使用機器の承認状況・出力設定・補償体制について、事前に医師へ必ず確認してください。

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医療脱毛シリーズ 14/19

なぜ痛みを感じるのか — メラニンと熱の関係

医療脱毛のレーザーは、毛に含まれる黒い色素(メラニン)に選択的に吸収され、熱に変わって毛根のはたらきを抑えます。この「狙った組織だけを熱で処理する」仕組みは選択的光熱融解と呼ばれ、レーザー脱毛の基礎理論です。痛みは、この熱が毛根とその周囲に伝わるときに、皮膚の神経が刺激されて生じます。

つまり、痛みと効果は同じ「熱」から生まれる表裏一体の関係にあります。毛が太く濃くメラニンが多い部位ほど熱が強く発生するため、よく効く部位ほど痛みも感じやすい、という傾向があります。

痛みと効果には関係があります:痛みを感じやすい部位は、それだけレーザーがメラニンによく反応している部位とも言えます。ただし、痛みの強さがそのまま効果の大きさを保証するわけではありません。我慢のしすぎは禁物で、強すぎる痛みは出力が高すぎる・冷却が不十分などのサインのこともあります。つらいと感じたら遠慮なくスタッフに伝えましょう。

同じ部位でも、痛みの感じ方には個人差があります。肌のコンディションや体調、その日の緊張の度合いによっても変わるため、「前回は平気だったのに今回は痛い」ということも起こり得ます。痛みは体からのフィードバックの一つなので、強さや感じ方を施術中に伝えることで、出力や冷却をその場で最適化してもらえます。次の章からは、こうした痛みが部位ごとにどの程度違うのか、そして麻酔や冷却でどこまで和らげられるのかを具体的に見ていきます。自分が受けたい部位の痛みの目安を知っておけば、麻酔を使うかどうかの判断もしやすくなります。

部位別の痛みの目安

痛みの感じ方には個人差がありますが、毛の濃さ・皮膚の薄さ・骨の近さなどから、部位ごとの一般的な傾向は次の通りです。5段階のレベルと体感のイメージを目安として添えました。

部位痛みレベル
(5段階)
体感の目安理由
VIO(特にI・O)★★★★★熱い針で弾かれるような強い刺激毛が太く密集・粘膜に近く皮膚が薄い
ヒゲ(鼻下・あご)★★★★★輪ゴムを強く弾く+熱感毛が非常に濃い・皮膚が薄く骨が近い
VIO(Vライン)★★★★☆輪ゴムを弾く程度の痛み毛は濃いがI・Oより粘膜から離れる
ワキ★★★★☆パチッと弾かれる感覚毛が太く密集している
顔(頬・額)★★★☆☆チクッとした温かい刺激産毛中心だが皮膚が薄く骨が近い
ひざ・ひざ下★★★☆☆ややチクチクする程度骨に近い部分があり毛も比較的太い
腕・太もも★★☆☆☆軽いチクチク感毛は太いが皮膚が比較的厚い
背中・お腹★☆☆☆☆ほとんど気にならないことが多い産毛中心で毛が薄い

一般に、骨に近く皮膚が薄い部位(ヒゲ・VIO・指など)や、毛が太く密集する部位ほど痛みを強く感じやすいことが、痛みの管理を扱った研究でも指摘されています。逆に、産毛中心で毛が薄い部位は熱の発生が小さく、痛みも穏やかです。なお、上の体感表現はあくまでイメージで、同じ部位でも人によって感じ方は大きく異なります。

顔・ヒゲ・ワキ・VIO・腕脚など部位別の痛みの強さを色分けで示した図解
部位別の痛みの目安(CLINIC JAPAN作成)

痛みを左右する要因

同じ部位でも、次の要因で痛みの感じ方は変わります。

痛みを和らげる5つの方法

蓄熱式の機器を導入しているクリニックでは、痛みの少なさを重視した施術も選びやすくなっています。痛みへの不安が強い場合は、カウンセリングで「痛みが少ない機器・麻酔の選択肢」を確認しておくと安心です。

機器による痛みの違い(蓄熱式 vs 熱破壊式)

医療脱毛のレーザーは、毛根を狙う仕組みの違いから大きく2方式に分かれ、痛みの感じ方も異なります。

方式痛みの傾向主なレーザー・代表機種特徴
蓄熱式
(バルジ領域を加熱)
穏やか・じんわり温かいダイオード(メディオスター系など)低出力を連続照射。産毛や日焼け肌にも対応しやすい
熱破壊式
(毛根を一気に加熱)
パチッと弾かれる刺激でやや強めアレキサンドライト(755nm)/ヤグ(1064nm)(ジェントルマックスプロ系など)高出力を一瞬照射。濃い毛に効果を感じやすい

同じ熱破壊式でも、メラニンに反応しやすいアレキサンドライト(755nm)は明るめの肌の濃い毛に、波長が長く深く届くヤグ(1064nm)は色黒の肌やVIO・ヒゲなど根の深い毛に向くとされます。蓄熱式のダイオードはこれらより刺激がマイルドな傾向です。

どちらが優れているという単純な話ではなく、毛質や部位、痛みへの耐性によって向き不向きがあります。痛みが心配なら蓄熱式、濃い毛にしっかり効かせたいなら熱破壊式、という選び方が一つの目安です。両方式を搭載し、肌質や部位ごとに使い分けられる機種・クリニックもあります。

強い痛みのほか、施術後に強い赤み・水ぶくれ・長引くヒリつきが出た場合は、火傷の可能性があります。我慢せず、施術先の医療機関を受診してください。詳しくは火傷・打ち漏れのガイドで解説しています。

蓄熱式と熱破壊式で痛みの感じ方が異なることを示した比較図解
蓄熱式と熱破壊式の痛みの違い(CLINIC JAPAN作成)

「痛いほど効果が高い」は誤解

「痛みが強いほどよく効いている」と考える方は少なくありませんが、これは正しくありません。痛みは効果の証ではなく、出力を上げすぎれば痛みと同時に火傷や色素沈着のリスクも高まります。適切な出力は、効果と安全のバランスを見て医師・スタッフが調整するものです。痛みを我慢して無理に高出力で受けることに、メリットはありません。

痛みは「効いているサイン」ではありません。強すぎる痛みはむしろ肌トラブルの予兆になり得ます。我慢せず、出力を下げてもらう・麻酔を使うといった調整を遠慮なく相談してください。

痛みを感じやすい人の特徴

同じ部位でも、次のような条件にあてはまる人は痛みを強く感じやすい傾向があります。あてはまるからといって受けられないわけではなく、麻酔や出力調整で対応できます。

特徴痛みを感じやすい理由
毛が濃く太い・密集しているメラニンが多く、レーザーの熱が強く出るため
色黒・日焼けした肌肌のメラニンにも熱が反応し、刺激が増えるため
乾燥肌・バリア機能が弱い肌が熱刺激を受けやすく、痛みや赤みが出やすいため
生理前後・寝不足・体調不良肌や神経が敏感になり、ふだんより痛みを感じやすいため
痛みへの不安・緊張が強い緊張で体がこわばると痛みを強く感じやすいため

とくに日焼け肌は痛みだけでなく火傷のリスクも上がるため、施術前後の紫外線対策が大切です。体調や肌状態は予約日の選び方で整えられるので、次の「和らげる方法」とあわせて対策しておくと安心です。

回数を重ねると痛みは和らぐ

「回数を重ねるとだんだん痛くなるのでは?」と心配する声がありますが、実際は逆のことが多いです。施術を重ねるとレーザーに反応する毛が減り、残る毛も細くやわらかくなるため、後半ほど痛みは和らぐ傾向があります。最初の数回がもっとも痛みを感じやすく、そこを麻酔や出力調整で乗り切れば、徐々に楽になっていくのが一般的です。痛みが弱くなっても効果が落ちているわけではないので、心配はいりません。

我慢できないほど痛いときは?

「痛みが我慢できない」と感じたら、無理をせずその場でスタッフ・医師に伝えてください。医療脱毛では患者の状態を最優先に対応するのが基本で、痛みを我慢させながら施術を続けることはありません。申し出ることで、次のような調整をしてもらえます。

申し出ると…受けられる対応
出力を下げる痛みに合わせてフルエンス(出力)を段階的に調整。まずは弱めから慣らすことも可能
冷却を強める接触冷却・冷風・氷嚢などで照射部位をしっかり冷やし、熱の刺激を抑える
麻酔を追加するその場で麻酔クリームや笑気麻酔を使う/併用する
休憩・中断する一度休む、痛みの強い部位だけ次回に回す、といった対応も可能

施術を途中で中断しても、その部位は次回に改めて照射してもらえます。初回の痛みだけで脱毛そのものを諦めてしまうのは、回数を重ねるほど楽になることを考えるともったいない選択です。まずは「痛い」と声に出すことが、最も簡単で効果的な痛み対策です。

指・手足・うなじなど細かい部位の痛み

面積の小さい部位にも、痛みを感じやすい場所があります。共通するのは「皮膚が薄く、すぐ下に骨がある」という構造です。

部位痛みの傾向理由
手指・足指骨に響くような刺激皮膚が薄く骨が近い。関節や指先は神経が集中している
手の甲・足の甲チクッと響く感覚骨が近く、レーザーの熱や振動が伝わりやすい
うなじ・首部位のわりに強め皮膚が薄く、濃く太い毛が生えていることがある
ひじ・ひざ骨の上はやや強い骨に近い部分は熱がこもりやすい

いずれも照射範囲が狭いため施術時間は短く、「一瞬がまんすれば終わる」程度という人が多い部位です。気になる場合は、これらの部位だけ麻酔を使うという選び方もできます。

男性のヒゲ・VIOが特に強いと言われる理由

一般に、男性は女性より痛みを強く感じやすいと言われます。これは我慢強さの問題ではなく、毛質と体の構造の違いによるものです。とくにヒゲは1本1本が太く密集しており、メラニンが多いぶんレーザーの熱が強く出ます。男性のVIOも同様に毛が濃く、痛みを感じやすい代表的な部位です。

ただし、これも回数を重ねれば毛量が減って楽になっていきます。痛みが強い部位ほど、初回は麻酔・冷却・出力調整を積極的に使って乗り切るのがおすすめです。痛みの感じ方には男女問わず大きな個人差があり、同じ部位・同じ機器でも人によって体感は2倍以上違うとも言われます。「自分は痛みに弱いかも」と思う場合は、カウンセリングで遠慮なく相談しておきましょう。

よくある質問

医療脱毛はどのくらい痛いですか?
「輪ゴムで弾かれる程度」と表現されることが多いですが、痛みは部位と毛の濃さで大きく変わります。VIO・ヒゲ・ワキなど毛が濃い部位は強く、腕・脚は比較的軽い傾向です。麻酔や冷却で和らげられます。
一番痛い部位はどこですか?
一般にVIO(特にIライン・Oライン)とヒゲが最も痛いとされます。毛が太く密集し、皮膚が薄く骨が近いためです。
回数を重ねると痛みは減りますか?
減るのが一般的です。施術で毛が薄くなるとメラニンが減り、発生する熱も小さくなるため、痛みは徐々に和らぐ傾向があります。
痛みに弱いのですが受けられますか?
麻酔クリーム・笑気麻酔・冷却機能・出力調整・蓄熱式機器など、痛みを和らげる選択肢が複数あります。不安が強い場合はカウンセリングで相談しましょう。
痛みが強いほど効果が高いというのは本当ですか?
いいえ、痛みは効果の証拠ではありません。出力を上げすぎると痛みとともに火傷や色素沈着のリスクが高まります。適切な出力は医師・スタッフが調整するため、痛みを我慢して高出力で受ける必要はありません。

参考文献・出典

学術文献(PubMed 収載論文)

  1. Aimonetti JM, Ribot-Ciscar E. “Pain management in photoepilation.” J Cosmet Dermatol. 2016. PMID: 26589969
  2. Anderson RR, Parrish JA. “Selective photothermolysis: precise microsurgery by selective absorption of pulsed radiation.” Science. 1983. PMID: 6836297
  3. Ibrahimi OA, Avram MM, Hanke CW, Kilmer SL, Anderson RR. “Laser hair removal.” Dermatol Ther. 2011. PMID: 21276162

公的資料・ガイドライン

学術文献はすべて PubMed(米国国立医学図書館 NLM 運営の学術論文データベース)収載論文を出典としています。本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療の代わりとなるものではありません。

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