医療脱毛の麻酔|
種類・費用と効果の目安

痛みが心配な人にとって麻酔は心強い選択肢です。クリーム・笑気の2種類が主流で、効き方・費用・向いている部位が異なります。麻酔なしで受けられるかも含めて整理しました。

2種類クリーム・笑気
500〜3,000円1部位の費用目安
VIO・ヒゲ麻酔の利用が多い
医療脱毛の麻酔の種類と費用を比較する図版
広告なし・独立編集
ClinicJapan編集部は、皮膚科専門医によるサイト方針監修のもと、PubMed収載論文・公開された医療文献・公式情報を整理して情報を作成・更新しています。本記事は、編集部が日本国内50社以上のクリニックの公開料金・公式情報を整理し、PubMed収載論文と日本皮膚科学会脱毛ガイドライン・厚生労働省資料を参照のうえ作成しています。編集方針について →

結論 — 麻酔は「クリーム」と「笑気」の2種類が主流

このページの位置づけ:医療脱毛の関連ガイド:総合ガイド / 痛み・部位別 / 施術後のケア / 医療と美容の違い / 料金相場

医療脱毛の痛みが心配なとき、頼りになるのが麻酔です。医療脱毛は医療機関で行うため、美容脱毛サロンでは使えない麻酔を使えるのが大きな強みです。とはいえ「どの麻酔を選べばいい?」「費用は?」「そもそも必要?」と迷う方は少なくありません。

この記事では、医療脱毛で使われる麻酔の種類と効果、費用の目安、使い方、そして部位別に麻酔が必要かどうかの考え方までを解説します。麻酔の可否や費用はクリニックにより異なるため、最終的にはカウンセリングで確認してください。

医療脱毛の麻酔は主に「表面麻酔クリーム(リドカイン等)」と「笑気麻酔(亜酸化窒素ガス)」の2種類です。クリームは塗布後30〜60分で皮膚表面の感覚を鈍らせ、笑気は吸入してリラックスさせ痛みを感じにくくします。費用は1回・1部位あたり500〜3,000円程度が目安で、無料のクリニックもあります。VIOやヒゲなど痛みが強い部位で選ばれることが多く、麻酔なしでも多くの人は受けられます。麻酔は医療機関でのみ使用できるため、美容脱毛サロンでは使えません。

出典:ClinicJapan編集部調べ/参考:Aimonetti JM, et al. 2016(PMID: 26589969)・Gan SD, et al. 2013(PMID: 23332016)

医療脱毛の痛みへの不安は、施術をためらう大きな理由の一つです。麻酔の選択肢や費用、効き方をあらかじめ知っておくと、自分に合った方法を落ち着いて選べます。このページでは、麻酔の種類と効き方から、費用の目安、使い方とタイミング、副作用、無料クリニックの見分け方、そして「そもそも麻酔は必要なのか」までを順番に解説します。痛みの感じ方には個人差が大きいため、本記事は一般的な目安として、最終的な判断はカウンセリングでの医師の説明とあわせて行ってください。

iClinicJapanは厚生労働省の医療広告ガイドラインに沿って記事を作成しています。 詳細はこちら →

医療機器・適応外使用に関する重要な情報開示

本記事で解説する施術には、厚生労働省「医療広告ガイドライン(令和6年3月改訂)」に基づき、以下4項目の情報提供が必要です。

  1. 使用機器について:医療脱毛で使用される主要なレーザー機器の薬機法承認状況は機種により異なります。ジェントルレーズプロ(米国Syneron Candela社/2016年承認)、ジェントルマックスプロ(同/2018年承認)など主要機種は厚生労働省の薬機法承認を取得しています。一方、メディオスター・ソプラノアイス・ライトシェアデュエット・ベクタス・スプレンダーXなど、日本の薬機法承認を取得していない機種を使用するクリニックも存在し、その場合は医師の個人輸入により調達された機器が自由診療で使用されています(承認状況は2026年5月時点の情報です)。
  2. 適応外使用について:承認機種であっても、承認時の使用目的(長期減毛)から外れる用途や、承認外の出力設定での使用は適応外使用(オフラベル使用)に該当する場合があります。
  3. 諸外国における承認状況:主要機種は米国FDA、欧州CEマーク、韓国MFDS等で医療機器として認可されています。「永久減毛」の表現は米国FDAの基準(最終脱毛から3ヶ月後の段階で長期にわたり毛量が安定的に減少した状態)に基づくもので、完全な無毛状態を保証するものではありません。
  4. 救済制度:万一重篤な副作用(火傷・色素沈着・硬毛化・毛嚢炎等)が発生した場合、未承認機器の使用または医師の判断による施術については、日本の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

施術を検討される方は、使用機器の承認状況・出力設定・補償体制について、事前に医師へ必ず確認してください。

目次(このページの内容)タップして閉じる
医療脱毛シリーズ 15/19

麻酔の種類と効果

医療脱毛で使われる麻酔は、「麻酔クリーム」と「笑気麻酔」の2種類が主流です。これに加えて、一部のクリニックでは麻酔テープや静脈麻酔(静脈内鎮静法)を用意している場合もあります。それぞれ効き方・効果の強さ・向いている部位が異なります。

種類効き方所要時間向いている部位
麻酔クリーム
(表面麻酔)
皮膚表面の感覚を鈍らせる塗布後30〜60分VIO・ヒゲなど局所
笑気麻酔
(亜酸化窒素ガス)
吸入してリラックスし痛みを感じにくくする吸入後数分で作用広範囲・緊張が強い人
麻酔テープ
(貼付タイプ)
クリームと同じ表面麻酔を貼って効かせる貼付後60分前後ワキなど狭い範囲
静脈麻酔
(静脈内鎮静法)
点滴で眠気を誘い、ほぼ痛みを感じずに受ける点滴後すぐ作用痛みが非常に苦手な人・ヒゲなど(導入院は少数)

主流の2種類のうち、麻酔クリームはリドカインなどの成分で皮膚表面の感覚を一時的に鈍らせるもので、痛みの強い局所(VIO・ヒゲなど)に向きます。笑気麻酔は甘い香りのガスを吸入し、ふわっとした感覚でリラックスさせるタイプで、意識ははっきりしたまま痛みや緊張を和らげます。両方を併用できるクリニックもあります。

麻酔テープはクリームと同じ表面麻酔を貼付タイプにしたもので、ワキなど狭い範囲で使われます。静脈麻酔(静脈内鎮静法)は点滴で眠気を誘い、うとうとした状態でほぼ痛みを感じずに施術を受けられる方法ですが、笑気よりも管理が大がかりなため、脱毛で用意しているクリニックは限られます。実際に選べる麻酔はクリニックによって異なるため、契約前に確認しておくと安心です。

麻酔は「痛みをゼロにする」ものではありません。感じ方をやわらげるためのもので、効き方には個人差があります。冷却機能や出力調整と組み合わせることで、より快適に施術を受けやすくなります。痛みそのものの仕組みは部位別の痛みガイドで解説しています。

麻酔クリームと笑気麻酔の効き方・所要時間・向く部位を並べた比較図解
麻酔クリームと笑気麻酔の比較(CLINIC JAPAN作成)

費用の目安

麻酔は多くの場合オプション料金で、種類ごとの目安は次の通りです(クリニックにより幅があります)。

種類費用の目安課金の単位
麻酔クリーム1部位 500〜3,300円程度1部位・1回ごと(5g単位の院も)
笑気麻酔1回 1,000〜6,000円程度30分など時間制が中心
麻酔テープ1枚 数百〜1,000円程度枚数ごと
静脈麻酔1回 約30,000〜90,000円程度1回ごと(導入院は少数)

もっとも使われる麻酔クリームと笑気麻酔は、おおむね1回あたり数百円〜数千円に収まります。笑気麻酔は時間制で課金されることが多く、長めに使うと上限が6,000円前後になる院もあります。静脈麻酔は数万円と高額で、脱毛では導入しているクリニック自体が少数です。

クリニックによっては麻酔代が施術料金に含まれていたり、無料で提供されたりする場合もあります。VIOやヒゲなど麻酔を使う機会が多い部位を契約する場合は、麻酔代を含めた総額で比較するのがおすすめです。料金全体の考え方は料金・相場のガイドも参考にしてください。

使い方とタイミング

麻酔クリームは、施術の30〜60分前に対象部位へ塗布し、時間をおいて成分を浸透させます。来院後に塗る場合は待ち時間が発生するため、予約時に伝えておくとスムーズです。笑気麻酔は、施術直前から照射中にかけて鼻から吸入します。作用が早く、施術後は比較的すぐに体から抜けるのが特徴で、当日の帰宅にも支障が出にくいとされます。

麻酔の副作用・リスク

麻酔は安全性の高い処置ですが、種類によっては副作用が出ることもあります。気になる症状が出た場合は、その場でスタッフ・医師に伝えてください。

種類主な副作用・注意点
麻酔クリーム
・テープ
塗布・貼付部位の赤み、かゆみ、ほてり、まれにじんましん。成分(リドカイン等)にアレルギーがある人は使えない
笑気麻酔吐き気、頭痛、めまい。妊娠中・呼吸器や中耳の疾患がある人は使えない場合がある
静脈麻酔頭痛、めまい、吐き気、動悸など。当日の車・自転車の運転は不可。管理体制の整った院でのみ受ける

麻酔クリームやテープによる表面麻酔は局所にのみ作用するため、全身に作用する笑気・静脈麻酔より副作用は軽いとされます。いずれの麻酔も、過去にアレルギーや麻酔で具合が悪くなった経験がある場合は、必ず事前に申告してください。

麻酔が無料・込みのクリニックの見分け方

「麻酔代が無料」と書かれていても、条件はクリニックによって異なります。総額で損をしないために、契約前に次の点を確認しておくと安心です。

VIO・ヒゲなど毎回麻酔を使う前提の部位では、「麻酔込みの総額」で各院を比べるのが失敗しないコツです。

麻酔は必要?部位別の考え方

麻酔は必須ではなく、多くの人は麻酔なしでも施術を受けられます。痛みの強い部位ほど麻酔の利用率が高くなる傾向があります。

部位麻酔の必要度(目安)
VIO・ヒゲ使う人が多い(痛みが強い)
ワキ人による
腕・脚・背中なしでも受けやすい

初回は痛みの程度がわからないため、まず麻酔なしで試し、必要に応じて次回から使うという進め方もあります。回数を重ねて毛が薄くなると痛みは和らぐ傾向があるため、後半は麻酔なしに切り替える人もいます。

VIO・ヒゲ・ワキ・腕脚など部位別に麻酔の必要度を示した図解
部位別の麻酔の必要度の目安(CLINIC JAPAN作成)

麻酔はどのくらい効く?仕組みと体感

麻酔は「痛みをゼロにするもの」ではなく、「痛みを感じにくくするもの」と考えておくと、施術後のギャップが少なくなります。それぞれの効き方は次の通りです。

種類仕組み体感の目安
麻酔クリームリドカインなどが皮膚表面の神経の伝達を一時的に抑える表面のチクチク感が和らぐ。深部の熱感は残ることがある
笑気麻酔亜酸化窒素を吸入し、緊張と痛みの感じ方を全体的に鈍くするふわっと酔ったような感覚で、痛みが気になりにくくなる

麻酔クリームは塗ってすぐ効くわけではなく、皮膚に浸透するまで30〜60分ほどかかります。来院後に塗る場合はその待ち時間が発生するため、予約時に「麻酔を使いたい」と伝えておくとスムーズです。笑気麻酔は吸入後数分で作用し、施術が終わって吸入をやめれば比較的早く感覚が戻ります。

クリームと笑気は併用できる?

痛みが特に強い部位では、麻酔クリームと笑気麻酔を併用できるクリニックもあります。クリームで皮膚表面の痛みを抑えつつ、笑気で緊張と痛みの感じ方を全体的に和らげるという組み合わせです。VIOやヒゲなど痛みの強い部位で「クリームだけでは不安」という場合の選択肢になります。

ただし、併用には追加料金がかかることが多く、笑気が使えない体質・体調の人もいます。併用したい場合は、料金と可否をカウンセリングで確認しておきましょう。多くの人はどちらか一方、あるいは麻酔なしでも問題なく施術を受けられるため、最初から併用を前提にする必要はありません。

麻酔を使うか迷ったときの考え方

「麻酔を使うべきか」は、痛みの感じ方に個人差が大きいため一概には言えません。判断に迷うときは、次のように考えると決めやすくなります。

こんな人はおすすめの進め方
痛みにとても弱い・不安が強い初回から麻酔を使い、安心して臨む
痛みの程度をまず知りたい初回は麻酔なしで試し、必要なら次回から使う
痛みの強い部位だけ気になるその部位だけ麻酔を使い、ほかは麻酔なしにする
費用を抑えたい後半は毛が薄くなり痛みが和らぐため、麻酔なしに切り替える

麻酔は途中から使い始めることも、やめることもできます。最初の判断にこだわりすぎず、実際の痛みに合わせて柔軟に調整していくのが、無理なく続けるコツです。

注意点・受けられない場合

麻酔クリーム:まれに塗布部位の赤み・かゆみなどが出ることがあります。広範囲への大量使用は避ける必要があり、使用量は医師が管理します。

笑気麻酔:妊娠中の方、呼吸器・中耳の疾患がある方などは使用できない場合があります。持病やアレルギー、服用中の薬がある場合は、必ず事前に申告してください。

どの麻酔が使えるか・適しているかは、体質や持病、施術部位によって医師が判断します。気になる症状があるときは、カウンセリングで遠慮なく相談しましょう。美容脱毛サロンは医療機関ではないため麻酔を扱えない点も、医療脱毛と美容脱毛の違いとして押さえておきたいポイントです。

麻酔以外でできる痛み対策

麻酔に頼らなくても、ちょっとした準備で痛みを軽くできます。麻酔を使う場合でも、これらを併せて行うとより快適に施術を受けられます。

対策理由
前日までしっかり保湿しておく乾燥した肌は熱の刺激を受けやすく、痛みや赤みが出やすいため
日焼けを避ける肌のメラニンにも熱が反応し、痛みもやけどリスクも上がるため
体調を整える・睡眠をとる寝不足や体調不良のときは肌・神経が敏感になり、痛みを感じやすいため
生理前後の時期を避けるホルモンの影響で肌が敏感になり、ふだんより痛みを感じやすいため
当日はリラックスする緊張で体がこわばると痛みを強く感じやすいため

こうしたセルフケアは、痛みを抑えるだけでなく、肌トラブルの予防にもつながります。麻酔を使うかどうかにかかわらず、コンディションを整えて臨むのがおすすめです。痛みそのものについては痛みのガイドで部位別に詳しく解説しています。

よくある質問

医療脱毛の麻酔にはどんな種類がありますか?
主に「麻酔クリーム(表面麻酔)」と「笑気麻酔(亜酸化窒素ガス)」の2種類です。クリームは皮膚表面の感覚を鈍らせ、笑気は吸入してリラックスし痛みを感じにくくします。
麻酔の費用はどのくらいですか?
麻酔クリームは1回・1部位500〜3,000円程度、笑気麻酔は1回1,000〜3,300円程度が目安です。施術料金に含まれる場合や無料のクリニックもあります。
麻酔なしでも医療脱毛は受けられますか?
受けられます。多くの人は麻酔なしで施術を受けています。VIO・ヒゲなど痛みが強い部位で麻酔を使う人が多い傾向です。
麻酔で痛みは完全になくなりますか?
完全にゼロにはなりませんが、痛みの感じ方を大きくやわらげられます。効き方には個人差があり、冷却や出力調整と組み合わせると快適に受けやすくなります。
麻酔が使えない場合はありますか?
妊娠中・呼吸器や中耳の疾患がある場合などは笑気麻酔が使えないことがあります。持病・アレルギー・服用中の薬は事前に必ず申告してください。
静脈麻酔(眠っている間の脱毛)はできますか?
点滴で眠気を誘う静脈麻酔(静脈内鎮静法)を用意している院もありますが、笑気より管理が大がかりで費用も数万円と高額なため、脱毛で導入しているクリニックは少数です。多くの場合はクリームと笑気で十分とされます。当日の運転は不可になります。
麻酔が無料のクリニックを選べば総額は安くなりますか?
無料の対象がクリームのみで笑気は別料金だったり、回数・部位に上限があったりするため、条件の確認が必要です。VIO・ヒゲなど毎回麻酔を使う部位は「麻酔込みの総額」で比較するのが確実です。
麻酔クリームと笑気麻酔は併用できますか?
痛みの強い部位では併用できるクリニックもあります。クリームで表面の痛みを抑え、笑気で緊張と痛みの感じ方を和らげる組み合わせです。追加料金がかかることが多く、笑気が使えない体質・体調の人もいるため、可否と費用は事前に確認してください。
麻酔クリームを塗ればまったく痛くないですか?
いいえ、痛みをゼロにするものではなく「感じにくくする」ものです。表面のチクチク感は和らぎますが、深部の熱感は残ることがあります。痛みが強い場合は出力調整や笑気の併用も相談できます。

参考文献・出典

学術文献(PubMed 収載論文)

  1. Aimonetti JM, Ribot-Ciscar E. “Pain management in photoepilation.” J Cosmet Dermatol. 2016. PMID: 26589969
  2. Gan SD, Graber EM. “Laser hair removal: a review.” Dermatol Surg. 2013. PMID: 23332016
  3. Ibrahimi OA, Avram MM, Hanke CW, Kilmer SL, Anderson RR. “Laser hair removal.” Dermatol Ther. 2011. PMID: 21276162

公的資料・ガイドライン

学術文献はすべて PubMed(米国国立医学図書館 NLM 運営の学術論文データベース)収載論文を出典としています。本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療の代わりとなるものではありません。

医療脱毛完全ガイド痛み・部位別施術後のケアVIOは何回?ヒゲは何回?医療と美容の違い料金・相場火傷・打ち漏れ間隔・通う期間クリニックの選び方失敗・トラブル
この記事をシェア
XでシェアLINEでシェア
医療脱毛 ガイド (15 / 19)

ほかのガイドも見てみる

クリニックジャパンは医療脱毛を含む14カテゴリ・200以上のガイドを公開しています。料金相場・回数の目安・失敗例まで横断的に比較できます。