脂肪吸引のダウンタイムは部位により1週間〜3ヶ月と幅があり、腫れ・内出血・拘縮の3段階を経て社会復帰に至る経過です。
脂肪吸引のダウンタイムは部位ごとに差が大きく、顔(顎下)で1〜2週、お腹は2〜4週、太もも・二の腕は2〜3週が社会復帰の目安です。経過は3段階に分けられ、腫れがピークになる時期(術後3〜7日)→内出血が消える時期(2〜4週)→拘縮が落ち着く時期(3〜6ヶ月)と進んでいきます。腫れは弾性ストッキングやサポーターでサポートし、拘縮はマッサージで軽くしていきやすいです。まれに重い合併症として、血栓塞栓症(けっせんそくせんしょう:血管が詰まる病気、0.1%以下)・皮膚壊死(まれ)・脂肪塞栓(ごくまれ)が起こることもあるので、術後の変化に早めに気づけるよう、ご自身でも経過を見ておくと安心です。最終的な仕上がりが見えてくるのは術後3〜6ヶ月なので、それまでは焦らず様子をみることをおすすめします。
参考:PubMed掲載論文・PMDA資料・国際整形外科学会ガイドライン脂肪吸引後の経過は急性期・回復期・拘縮期の3段階に分けられ、時期ごとに出やすい症状や対処の仕方が変わってきます。施術そのものの内容については、脂肪吸引完全ガイドに詳しくまとめています。
| 段階 | 時期 | 主な症状 | 対処 |
|---|---|---|---|
| 急性期 | 術後0〜7日 | 腫れ・内出血ピーク・痛み | 圧迫・冷却・安静 |
| 回復期 | 1〜4週 | 腫れ消失・内出血色調変化 | 圧迫継続・軽い活動再開 |
| 拘縮期 | 1〜6ヶ月 | 硬さ・凹凸感・形状変化 | マッサージ・経過観察 |
顔の脂肪吸引はダウンタイムがいちばん短い部位で、顎下脂肪吸引なら1〜2週間でマスクなしで社会復帰できる方が多いです。
| 時期 | 状態 | 注意点 |
|---|---|---|
| 0〜3日 | 顔全体に強い腫れ・内出血 | 圧迫バンド24時間着用 |
| 4〜7日 | 腫れピーク超え・内出血が紫〜緑 | マスク必須 |
| 1〜2週 | 腫れ7割減・内出血ほぼ消失 | マスクで日常生活可 |
| 1ヶ月 | 拘縮始まり・硬さ実感 | マッサージ開始 |
| 3〜6ヶ月 | 拘縮完成・最終形確定 | 効果評価可能 |
お腹の脂肪吸引は吸引する量が多いぶん、ダウンタイムも長くなる傾向があります。お腹脂肪吸引の場合、社会復帰までに2〜4週間ほどみておくのが一般的です。
| 時期 | 状態 | 注意点 |
|---|---|---|
| 0〜3日 | 強い腫れ・痛み・歩行困難 | 安静を保つ・圧迫帯24時間 |
| 4〜7日 | 痛み軽減・腫れ強い | 軽い室内歩行可 |
| 1〜2週 | 腫れ5割減・形状変化開始 | デスクワーク復帰可 |
| 3〜4週 | 腫れほぼ消失・拘縮始まり | 軽い運動可 |
| 2〜3ヶ月 | 拘縮ピーク・硬さ強い | 本格運動再開 |
| 3〜6ヶ月 | 拘縮軟化・最終形 | 効果確定 |
太ももや二の腕は皮下組織が厚いので、内出血が長引きやすい傾向があります。社会復帰は2〜3週間が目安になります。
術後の腫れは治る過程で通常出るものですが、適切なケアで軽くしていけることもあります。
術後早めから弾性ストッキング・サポーター・圧迫帯でしっかり圧迫しておくことがすすめられています。これによって腫れが半分くらいに軽くなる・拘縮のムラが出にくくなるといった効果が期待できます。
| 部位 | 圧迫具 | 装着期間 | 装着時間 |
|---|---|---|---|
| 顔 | フェイスバンド | 2〜4週 | 初週24時間→以降夜間 |
| 腹部 | 圧迫帯 | 4〜8週 | 初週24時間→以降日中 |
| 太もも | 弾性ストッキング | 4〜6週 | 日中12時間以上 |
| 二の腕 | 圧迫スリーブ | 4〜6週 | 日中12時間以上 |
拘縮は、脂肪吸引のあとに皮下組織が瘢痕化することで起こる硬さや凹凸感で、術後1〜3ヶ月でピークを迎え、3〜6ヶ月かけて少しずつ軟らかくなっていきます。脂肪吸引の失敗事例とは別物なので、見分けが必要です。
拘縮の自然な経過:術後1ヶ月くらいから硬さを感じるようになり、2〜3ヶ月でピーク、その後ゆっくり軟らかくなっていきます。マッサージは術後2週以降から始められ、強すぎない程度のリンパマッサージがおすすめです。脂肪溶解との違いとしても、脂肪吸引ならではの経過になります。
脂肪吸引で報告されている合併症は頻度こそ低いものの、早めに気づくことが大切です。
すぐに受診したほうがよい症状:
| 合併症 | 発生率 | 発症時期 | 対応 |
|---|---|---|---|
| 感染 | 1〜3% | 術後3〜10日 | 抗菌薬・洗浄 |
| 皮膚壊死 | 0.5%以下 | 術後1〜2週 | 外科的処置 |
| 血栓塞栓症 | 0.1%以下 | 術後1〜14日 | 抗凝固療法 |
| 脂肪塞栓 | 0.01%以下 | 術後1〜3日 | 集中治療 |
| 神経損傷 | 1〜5% | 術後即時 | 経過観察〜回復6ヶ月 |
仕事や運動、温泉、性生活など、活動ごとの再開時期の目安は次のようになります。
| 活動 | 顔 | 腹部 | 太もも・二の腕 |
|---|---|---|---|
| デスクワーク | 3〜7日 | 1〜2週 | 1週 |
| 軽い運動(散歩) | 1週 | 2週 | 2週 |
| 本格運動 | 2〜3週 | 4〜6週 | 4〜6週 |
| 入浴(湯船) | 1〜2週 | 2〜3週 | 2〜3週 |
| 温泉・サウナ | 1ヶ月 | 2ヶ月 | 2ヶ月 |
| 飲酒 | 1〜2週 | 2〜3週 | 2〜3週 |
| 性生活 | 1週 | 3〜4週 | 2〜3週 |
術前の準備によって、ダウンタイムを軽くできることもあります。チェックしておきたい項目はカウンセリング攻略ガイドにまとめています。
顎下(顔)が最短で、社会復帰目安は1〜2週です。皮膚との癒着が少なく吸引量も限定的なため、腫れと内出血の消失が早い傾向があります。
術後3日目が痛みのピークで、市販の痛み止め(ロキソニン等)で管理できるレベルです。ただし極端に強い痛み(睡眠困難レベル)が続く場合は感染・血腫の可能性があり受診をおすすめします。
術後2週間以降から軽いリンパマッサージ開始が一般的です。それより前のマッサージは血腫の悪化や組織損傷につながることがあるので避けたほうが安心です。クリニックでのマシン施術(ハイフ・キャビテーション)は術後1ヶ月以降が目安です。
拘縮は術後1〜3ヶ月でピーク、3〜6ヶ月で軟化、6〜12ヶ月で完全に落ち着きます。マッサージ・温熱・適度な運動で軟化が促進されるとされています。
術後3〜6ヶ月で最終形が確定するため、それまでは効果の判断を急がないほうが安心です。1ヶ月時点で「効果がない」と判断するのは少し早いと言えます。脂肪吸引料金でも追加修正の判断基準を解説しています。
術後早期歩行(術後翌日)・弾性ストッキング・水分補給・足首運動が推奨されています。長時間の座位・横臥は避けることが大切で、特に下半身の脂肪吸引後は注意が必要です。