脂肪吸引のダウンタイム
部位別経過とケア完全ガイド【2026年最新】

脂肪吸引のダウンタイムは部位により1週間〜3ヶ月と幅があり、腫れ・内出血・拘縮の3段階を経て社会復帰に至る経過です。

3〜7日腫れピーク
2〜4週内出血消失
3〜6ヶ月拘縮完成
1〜2週社会復帰目安
脂肪吸引のダウンタイム経過と部位別社会復帰目安
✓ 広告なし・独立編集
当編集部は、PubMed収載論文・国際整形外科学会ガイドライン・PMDA資料などの公開情報をもとに、独立して調査・整理しています。なお、本サイトの記事は皮膚科専門医によるサイト全体の医療監修方針に基づいて編集されています。編集方針について →

脂肪吸引のダウンタイムは部位ごとに差が大きく、顔(顎下)で1〜2週、お腹は2〜4週、太もも・二の腕は2〜3週が社会復帰の目安です。経過は3段階に分けられ、腫れがピークになる時期(術後3〜7日)→内出血が消える時期(2〜4週)→拘縮が落ち着く時期(3〜6ヶ月)と進んでいきます。腫れは弾性ストッキングやサポーターでサポートし、拘縮はマッサージで軽くしていきやすいです。まれに重い合併症として、血栓塞栓症(けっせんそくせんしょう:血管が詰まる病気、0.1%以下)・皮膚壊死(まれ)・脂肪塞栓(ごくまれ)が起こることもあるので、術後の変化に早めに気づけるよう、ご自身でも経過を見ておくと安心です。最終的な仕上がりが見えてくるのは術後3〜6ヶ月なので、それまでは焦らず様子をみることをおすすめします。

参考:PubMed掲載論文・PMDA資料・国際整形外科学会ガイドライン
iClinicJapanは厚生労働省の医療広告ガイドラインに沿って記事を作成しています。 詳細はこちら →

自由診療・適応外手術に関する重要な情報開示

本記事で解説する脂肪吸引術は、厚生労働省「医療広告ガイドライン(令和6年3月改訂)」に基づき、以下の情報提供が必要です。

  1. 自由診療:美容目的の脂肪吸引は健康保険適用外の自由診療となります。費用は全額自己負担となります。
  2. 使用機器・薬剤:VASER®・MicroAire®・PAL(パワーアシスト)等の機器、ベイザー超音波・チュメセント麻酔液等が使用されますが、一部機器・薬剤組成は日本未承認のものを医師の個人輸入により使用するケースがあります。
  3. 合併症リスク:脂肪塞栓症・深部静脈血栓症・皮膚壊死等の重篤な合併症がまれに起こることもあり、緊急対応体制が整った医療機関で受けることをおすすめします。
  4. 副作用救済制度:未承認機器・薬剤を使用した場合の重篤な副作用は、日本の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります。

施術を検討される方は、使用機器・薬剤の承認状況・補償体制・緊急対応体制について、事前に医師へ必ず確認してください。

脂肪吸引ダウンタイムの3段階

脂肪吸引後の経過は急性期・回復期・拘縮期の3段階に分けられ、時期ごとに出やすい症状や対処の仕方が変わってきます。施術そのものの内容については、脂肪吸引完全ガイドに詳しくまとめています。

段階時期主な症状対処
急性期術後0〜7日腫れ・内出血ピーク・痛み圧迫・冷却・安静
回復期1〜4週腫れ消失・内出血色調変化圧迫継続・軽い活動再開
拘縮期1〜6ヶ月硬さ・凹凸感・形状変化マッサージ・経過観察

部位別ダウンタイム経過

顔(顎下・頬)の脂肪吸引

顔の脂肪吸引はダウンタイムがいちばん短い部位で、顎下脂肪吸引なら1〜2週間でマスクなしで社会復帰できる方が多いです。

時期状態注意点
0〜3日顔全体に強い腫れ・内出血圧迫バンド24時間着用
4〜7日腫れピーク超え・内出血が紫〜緑マスク必須
1〜2週腫れ7割減・内出血ほぼ消失マスクで日常生活可
1ヶ月拘縮始まり・硬さ実感マッサージ開始
3〜6ヶ月拘縮完成・最終形確定効果評価可能
脂肪吸引ダウンタイムの部位別経過と時系列

お腹(腹部)の脂肪吸引

お腹の脂肪吸引は吸引する量が多いぶん、ダウンタイムも長くなる傾向があります。お腹脂肪吸引の場合、社会復帰までに2〜4週間ほどみておくのが一般的です。

時期状態注意点
0〜3日強い腫れ・痛み・歩行困難安静を保つ・圧迫帯24時間
4〜7日痛み軽減・腫れ強い軽い室内歩行可
1〜2週腫れ5割減・形状変化開始デスクワーク復帰可
3〜4週腫れほぼ消失・拘縮始まり軽い運動可
2〜3ヶ月拘縮ピーク・硬さ強い本格運動再開
3〜6ヶ月拘縮軟化・最終形効果確定

太もも・二の腕の脂肪吸引

太ももや二の腕は皮下組織が厚いので、内出血が長引きやすい傾向があります。社会復帰は2〜3週間が目安になります。

腫れ・内出血の管理

術後の腫れは治る過程で通常出るものですが、適切なケアで軽くしていけることもあります。

圧迫が大切な理由

術後早めから弾性ストッキング・サポーター・圧迫帯でしっかり圧迫しておくことがすすめられています。これによって腫れが半分くらいに軽くなる・拘縮のムラが出にくくなるといった効果が期待できます。

部位圧迫具装着期間装着時間
フェイスバンド2〜4週初週24時間→以降夜間
腹部圧迫帯4〜8週初週24時間→以降日中
太もも弾性ストッキング4〜6週日中12時間以上
二の腕圧迫スリーブ4〜6週日中12時間以上

拘縮の発生と対処

拘縮は、脂肪吸引のあとに皮下組織が瘢痕化することで起こる硬さや凹凸感で、術後1〜3ヶ月でピークを迎え、3〜6ヶ月かけて少しずつ軟らかくなっていきます。脂肪吸引の失敗事例とは別物なので、見分けが必要です。

拘縮の自然な経過:術後1ヶ月くらいから硬さを感じるようになり、2〜3ヶ月でピーク、その後ゆっくり軟らかくなっていきます。マッサージは術後2週以降から始められ、強すぎない程度のリンパマッサージがおすすめです。脂肪溶解との違いとしても、脂肪吸引ならではの経過になります。

合併症と緊急対応

脂肪吸引で報告されている合併症は頻度こそ低いものの、早めに気づくことが大切です。

すぐに受診したほうがよい症状:

合併症発生率発症時期対応
感染1〜3%術後3〜10日抗菌薬・洗浄
皮膚壊死0.5%以下術後1〜2週外科的処置
血栓塞栓症0.1%以下術後1〜14日抗凝固療法
脂肪塞栓0.01%以下術後1〜3日集中治療
神経損傷1〜5%術後即時経過観察〜回復6ヶ月

社会復帰のタイミング

仕事や運動、温泉、性生活など、活動ごとの再開時期の目安は次のようになります。

活動腹部太もも・二の腕
デスクワーク3〜7日1〜2週1週
軽い運動(散歩)1週2週2週
本格運動2〜3週4〜6週4〜6週
入浴(湯船)1〜2週2〜3週2〜3週
温泉・サウナ1ヶ月2ヶ月2ヶ月
飲酒1〜2週2〜3週2〜3週
性生活1週3〜4週2〜3週

ダウンタイム短縮のための事前準備

術前の準備によって、ダウンタイムを軽くできることもあります。チェックしておきたい項目はカウンセリング攻略ガイドにまとめています。

FAQ|よくある質問

脂肪吸引で最もダウンタイムが短い部位は?

顎下(顔)が最短で、社会復帰目安は1〜2週です。皮膚との癒着が少なく吸引量も限定的なため、腫れと内出血の消失が早い傾向があります。

術後3日目の痛みのピークはどのくらい?

術後3日目が痛みのピークで、市販の痛み止め(ロキソニン等)で管理できるレベルです。ただし極端に強い痛み(睡眠困難レベル)が続く場合は感染・血腫の可能性があり受診をおすすめします。

マッサージはいつから始められる?

術後2週間以降から軽いリンパマッサージ開始が一般的です。それより前のマッサージは血腫の悪化や組織損傷につながることがあるので避けたほうが安心です。クリニックでのマシン施術(ハイフ・キャビテーション)は術後1ヶ月以降が目安です。

拘縮はどのくらいで治る?

拘縮は術後1〜3ヶ月でピーク、3〜6ヶ月で軟化、6〜12ヶ月で完全に落ち着きます。マッサージ・温熱・適度な運動で軟化が促進されるとされています。

仕上がり評価はいつできる?

術後3〜6ヶ月で最終形が確定するため、それまでは効果の判断を急がないほうが安心です。1ヶ月時点で「効果がない」と判断するのは少し早いと言えます脂肪吸引料金でも追加修正の判断基準を解説しています。

DVT(深部静脈血栓症)予防はどうする?

術後早期歩行(術後翌日)・弾性ストッキング・水分補給・足首運動が推奨されています。長時間の座位・横臥は避けることが大切で、特に下半身の脂肪吸引後は注意が必要です。

関連ガイド

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参考文献

  1. Hanke CW, Bernstein G, Bullock S. Safety of tumescent liposuction in 15,336 patients. National survey results. Dermatol Surg. 1995;21(5):459-462. PMID: 7743109
  2. Halk AB, Habbema L, Genders RE, Hanke CW. Safety Studies in the Field of Liposuction: A Systematic Review. Dermatol Surg. 2019;45(2):171-182. PMID: 30702445
  3. Housman TS, Lawrence N, Mellen BG, et al. The safety of liposuction: results of a national survey. Dermatol Surg. 2002. PMID: 12460288
  4. 厚生労働省「医療広告ガイドライン」(令和6年3月改訂)→ 厚労省サイト
  5. 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)医薬品情報→ PMDAサイト
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