二重整形のダウンタイム
埋没・切開別の経過と仕事復帰の目安

「ダウンタイムが短い」とアピールされがちな埋没法でも、当日〜3日は腫れと内出血のピークを迎えます。切開法はさらに長く、抜糸まで5〜7日、完成まで3〜6ヶ月。本記事では埋没法・切開法それぞれの時間軸経過と、仕事復帰・メイク・隠し方のコツをまとめました。

目元に冷却ジェルパックをそっと当てる女性 — 二重整形ダウンタイム初日の様子
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ClinicJapan編集部は、皮膚科専門医によるサイト方針監修のもと、PubMed収載論文・公開された医療文献・厚生労働省の医療広告ガイドラインをもとに記事を作成・更新しています。本記事は二重整形の術後経過・仕事復帰スケジューリング・隠し方を時系列でまとめた実践ガイドです。編集方針について →

「埋没法はダウンタイムなしで翌日から普通に過ごせる」── 広告でよく見かけるフレーズですが、実際には埋没法でも当日〜3日は腫れと内出血のピークがあり、1週間は赤みが残るのが普通です。切開法はさらに長く、抜糸まで5〜7日、完成まで3〜6ヶ月。「3日休めば大丈夫」と想定して有給を組んだ結果、内出血が10日近く残るケースは珍しくありません。この記事では埋没法・切開法のダウンタイムを時系列で順を追って、いつから何ができるかを一覧にしました。結婚式・撮影・大事な出張など、予定が決まっている方のスケジュール調整にも、術後の不安解消にも参考になる構成です。術式そのものの違いは埋没法ガイド切開法ガイド、料金は料金ガイド、失敗の話は失敗ガイドに分けてあります。

二重整形のダウンタイムは、術式により大きく異なります。埋没法は腫れ・内出血のピークが当日〜3日、メイクは翌日からOK、最終仕上がりまでは2〜4週間が目安。一方、切開法は腫れのピークが3〜5日、抜糸が5〜7日後、最終仕上がりまで3〜6ヶ月かかります。社会復帰の目安は、埋没法なら翌日〜3日休みが取れれば十分、切開法なら1〜2週間の休暇推奨です。Yang 2017の総説では、患者報告で術後1週間の腫れが最も大きな悩みと指摘されており[1]、この時期の隠し方とアフターケアで術後の快適さが大きく変わります。ダウンタイムを乗り切る5つのコツは、①術後72時間は冷却を徹底する、②うつ伏せ寝や前屈姿勢は3日は避ける、③塩分の多い食事やアルコール、激しい運動は1週間控える、④処方された抗炎症薬・抗菌薬は指示通りに服用する、⑤遮光メガネや前髪、コンシーラーでしっかり隠す、といったところ。「腫れが3日で引く」「ダウンタイムなし」の広告は、いちばん条件が良かったときの話を載せているので、実際には埋没で1週間、切開で2〜4週間を見ておくと安心です[2]

※二重整形は保険適用外の自由診療です。経過には個人差があります。
iClinicJapanは厚生労働省の医療広告ガイドラインに沿って記事を作成しています。 詳細はこちら →

二重整形手術に関する重要な情報開示

本記事で解説する施術には、厚生労働省「医療広告ガイドライン(令和6年3月改訂)」に基づき、以下の情報提供が必要です。

  1. 自由診療:二重整形(埋没法・切開法)は、すべて保険適用外の自由診療です。視機能障害を伴う眼瞼下垂等の保険診療とは目的・適応が異なります。
  2. 外科的処置・使用医療機器:埋没法は医療用ナイロン糸(PTFE系・ナイロン系)を用いた縫合処置、切開法は皮膚切開を伴う観血的処置です。使用される一部の糸・縫合材料は、医師の個人輸入により調達される国内未承認品が含まれる場合があります。
  3. 適応外使用:使用される医療用ナイロン糸の本来の薬機法承認用途は、創傷縫合・血管縫合等の外科的縫合材料であり、美容目的での二重形成は適応外使用(オフラベル使用)に該当します。
  4. 諸外国における安全性情報・救済制度:埋没法・切開法とも国際的に標準化された美容外科手技ですが、術後合併症(左右差・糸の露出・感染・瘢痕化・修正手術の必要性等)が一定割合で発生します。万一重篤な副作用が発生した場合、未承認機器の使用または医師の判断による施術については、日本の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる点にご留意ください。

施術を検討される方は、使用糸の種類・術式の詳細・修正保証の範囲について、事前に医師へ必ずご確認ください。

埋没法と切開法のダウンタイム比較 — 一目で分かる

術式によってダウンタイムの長さ・症状の出方が大きく違います。まず全体像を把握しましょう。

項目埋没法切開法(全切開)
腫れのピーク当日〜3日3〜5日
内出血軽度(出ない場合も)中〜重度
抜糸なし5〜7日後
メイク再開翌日〜3日抜糸後(5〜7日)
洗顔当日〜翌日抜糸後
仕事復帰翌日〜3日1〜2週間
運動再開1週間2〜3週間
最終仕上がり2〜4週3〜6ヶ月

「埋没法ならダウンタイムなし」は誤解:埋没法は切開法と比べて格段に軽いダウンタイムですが、ゼロではありません。広告コピーの「ダウンタイムなし」は、麻酔注射の針穴だけ、というもっとも条件が揃ったケースを指していることが多く、実際には軽度の腫れ・内出血が出る可能性を見込んだスケジュール調整がおすすめです。

埋没法の時間軸経過 — 当日から完成まで

埋没法の経過を時系列で追ってみましょう。「いつから何ができるか」が明確になります。

当日

麻酔の腫れ・針穴の赤み

施術直後は麻酔注射による腫れと、針穴の点状の赤みがメイン。麻酔の腫れは2〜4時間で引きます。クリニックから保冷剤を渡されることが多く、当日は10〜15分おきに冷却するよう指導されることが一般的です[3]。当日はシャワーOK(首から下)、湯船・洗顔は翌日からが標準。

1〜3日

腫れのピーク・内出血が見え始める

術後の腫れは術後2日目が最大になります。内出血が出る方は、この時期にうっすら紫〜青色のあざがまぶたに現れます。痛みはほぼなく、違和感程度。メイクは医師の指示によって翌日から可能なケースが多いですが、アイメイクはこすらないようにしましょう。コンシーラーで青色〜紫色をカバーできるので、外出も可能。

4〜7日

腫れがほぼ引く・内出血が黄色く変化

4日目から急速に腫れが引き、7日目には日常生活で気になるレベルではなくなります。内出血があった場合は、青紫→緑→黄色と変化していき、7日目で黄色っぽい色に。黄色はイエロー系のコンシーラーで完全にカバー可能。職場復帰・接客対応も問題なくこなせる時期です。

2週間

内出血が完全消失・ラインが落ち着き始める

内出血があってもこの時期に完全消失。ラインも「術直後の広めのライン」から「本来のライン」に近づき始める時期です。激しい運動(ジム・ランニング)も再開可能。ただし、ヨガの逆立ち系のポーズや格闘技は控えてください。

1ヶ月

仮ラインから本ラインへ移行

術直後の「広めのライン」から、本来の幅に落ち着く時期。「思っていたより狭くなってきた」と感じても、これが本来の仕上がりです。Chen 2017の200症例研究でも、二重整形後の患者満足度は全体的に高い水準(FACE-Q平均81.7)と報告されています[2]

2〜4週で完成

最終仕上がり

埋没法は2〜4週で最終仕上がりに到達。これ以降の変化はほぼなく、「いつから完成?」の答えがこの時期です。最終的なチェックや微調整の相談は、この時期にクリニックで行うことが多いです。

内出血が思ったより長引いて焦りました。3日休んだだけだと無理で、結局1週間は眼鏡と前髪で乗り切る感じに。職場のメイク濃いめの先輩にコンシーラー借りて助かりました。

── Mさん(37歳・経理職)

切開法の時間軸経過 — 抜糸から完成まで

切開法は埋没法より段階が多く、抜糸という明確な区切りがあります。

二重整形のダウンタイム経過カレンダー — 1日・3日・7日・14日のセルフチェック目安
当日〜2日

強い腫れと内出血のピーク

切開法の腫れは埋没法の数倍。当日〜翌日は「目が腫れぼったく開きにくい」感覚があります。冷却を72時間徹底することがその後の経過に大きく影響。痛みは数日感じることがあり、処方された痛み止め・抗炎症薬を指示通り服用することが大切です。

3〜5日

腫れの最大期・内出血の青紫が広がる

切開法では、術後3〜5日目が腫れのピーク。まぶた全体に腫れと内出血が広がる時期で、サングラスや前髪で隠す方が多い時期。冷却はそのまま続けます。痛みは徐々に軽減していきます。

5〜7日

抜糸の時期 — 大きな区切り

切開法の最大の区切りは抜糸。抜糸自体は数分で完了し、軽い違和感程度。抜糸後は洗顔・メイクが再開できるようになります。Yangらの2017年のレビューでも、抜糸後に患者満足度が上がる傾向が報告されています[1]

1〜2週

腫れの大半が引く・赤い傷あとが残る

1週間で腫れの70〜80%が引き、外出が気にならなくなる時期。ただし切開ラインに赤いラインが残る状態で、これは数ヶ月かけて徐々に薄くなります。コンシーラーでカバー可能。仕事復帰は、対面業務でも問題ないレベルになります。

1ヶ月

傷あとが目立ちにくく・ラインが下がり始める

1ヶ月で傷あとは赤からピンクに変化し、目立ちにくくなります。術直後の広めのラインから、本来の幅へと落ち着く移行期。「思っていたより狭い」と感じても、これが本来の仕上がりです。

3〜6ヶ月

最終仕上がり — 傷あとが白く目立たず

切開法の最終仕上がりは3〜6ヶ月。傷あとが白くなり、目を開けている時はほぼ気にならないレベルに。組織が完全に落ち着き、ラインも安定します。これ以降の変化はほぼなく、最終評価ができる時期です。

仕事復帰のスケジューリング — 職種別ガイド

「いつから仕事に戻れるか」は職種・対面度・許容の幅で大きく変わります。代表的な職種別の目安は次のとおりです。

職種埋没法切開法
デスクワーク(在宅可)翌日〜OK3〜5日
デスクワーク(出社)3日〜1週間
営業・対面1週間〜2週間
接客・販売1週間〜2週間
客室乗務員・モデル2週間〜1ヶ月
夜勤勤務3日〜1週間

連休の使い方のコツ:埋没法なら3連休があれば社会復帰可能、切開法なら夏休み・年末年始・ゴールデンウィークの長期休暇を活用するのがおすすめです。「金曜午後に施術して、月曜に復帰」── 埋没法では鉄板の組み合わせです。

隠し方のテクニック — メイク・前髪・グッズ

ダウンタイム中の最大の悩みは「人と会いたくない」「腫れていることがバレたくない」。隠し方のテクニックを見ていきましょう。

コンシーラーで目元を整える女性 — ダウンタイム中の仕事復帰メイクと隠し方

コンシーラーで内出血を隠す

内出血の色によって使うコンシーラーが変わります。青紫色 → イエロー系、黄色っぽくなってきたら → パープル系、赤みが残るときは → グリーン系で補正してから、ファンデーションの順で重ねていきます。アイメイク用のコンシーラーは色補正力が低めなので、口元用や顔用の色補正下地を使うとカバー力が上がります。

前髪で目元を隠す

前髪を長めにしておくと、術後1〜2週間の腫れをうまくカバーできます。施術前に美容院でカットしておくと、当日から使えるテクニックです。前髪のないヘアスタイルの方は、ヘアバンドや帽子の活用も検討してください。

サングラス・伊達メガネ

サングラスは屋外専用と思われがちですが、室内でも薄い色のサングラスなら違和感が少ないです。伊達メガネは赤いラインや軽い腫れを隠すのに有効。フレームが太めのものを選ぶと、まぶたが視覚的に隠れやすくなります。

マスクの活用

マスクで目元の腫れが強調されることもあるため、マスク+伊達メガネの組み合わせが無難な隠し方として活躍します。

アフターケアの5つの原則 — 回復を早めるコツ

同じ術式でも、アフターケアの質によって経過の早さに差が出ます。エビデンスベースの5原則は次のとおりです。

1. 冷却を術後72時間徹底

術後3日間は1時間に10〜15分の冷却を繰り返すのが理想です。冷却は血管を縮めて内出血の広がりを抑え、腫れのピークを下げます[3]。冷凍庫の保冷剤をタオルで包んで使ってください。直接当てると凍傷リスク。

2. うつ伏せ寝・前屈姿勢を3日避ける

頭部に血液が下がる姿勢は、術部の腫れと内出血を悪化させます。寝る時は仰向けで、枕を少し高めに、デスクワークは前傾姿勢を避けて画面を目線の高さに調整するとよいでしょう。

3. 塩分・アルコール・激しい運動を1週間控える

塩分は水分貯留→腫れを長引かせます。アルコールは血管を広げるので、内出血が長引きやすくなります。激しい運動は心拍数上昇で腫れを助長します。1週間は和食中心・ノンアル・軽い散歩程度が安全です。

4. 抗炎症薬・抗菌薬を指示通り服用

クリニックから処方される抗炎症薬・抗菌薬は、感染予防と腫れの軽減に直結します。「症状がないから飲まない」は禁物で、指示された全量を飲み切ることがアフターケアの軸になります。

5. 遮光・紫外線対策を1ヶ月継続

傷あとは紫外線で色素沈着しやすく、1ヶ月はUV対策が必須。外出時はUVカット効果のあるサングラスや日傘、メイク時はUVカット効果のあるベース下地を使うとよいでしょう。

こんな症状が出たら、すぐ受診を:術後にひどい痛み・発熱・膿のような分泌物・視力低下・激しいまぶたの腫れが片側だけ出る、などの症状は感染症や合併症のサインの可能性があります。2017年に発表されたYangらの総説によれば、術後早期の異常症状は24時間以内の対応が推奨されています[1]。クリニックの緊急連絡先を必ず事前確認しておきましょう。詳細は失敗ガイドを参照。

日常生活のNG行動カレンダー

術後の経過を妨げないために、避けたい行動を時期別にまとめておきました。

項目埋没法切開法
シャワー(首から下)当日OK当日OK
洗髪翌日翌日(顔は避ける)
洗顔翌日抜糸後(5〜7日)
湯船入浴3日後抜糸後
メイク(アイ以外)翌日抜糸後
アイメイク2〜3日後抜糸後+3日
コンタクトレンズ3日後2週間後
軽い運動3日後1週間
激しい運動1週間2〜3週間
アルコール3日1週間
サウナ1週間1ヶ月
海・プール1週間1ヶ月

よくある質問(FAQ)

Q. 埋没法のダウンタイムは本当に短いですか?
切開法と比べれば格段に短いですが、「ゼロ」ではありません。当日〜3日は腫れと内出血のピークがあり、完全に気にならなくなるまで1〜2週間。「ダウンタイムなし」の広告は条件がぴたりと揃ったときの話なので、現実的には1週間の余裕を見ておくのが安全です。
Q. 切開法後、いつから人前に出られますか?
抜糸後(5〜7日)であれば、コンシーラー+前髪+伊達メガネで対面業務もこなせるレベルになります。腫れの大半が引くのは1〜2週間。重要な対面イベント・撮影は最低2週間、できれば1ヶ月後に予定するのが安心です。
Q. 内出血を早く消す方法はありますか?
医学的に「すぐ消す」方法はありません。72時間以内の冷却、その後の温熱(4日目以降に蒸しタオル)が血流を改善し吸収を早める可能性が指摘されています。アルニカ配合のジェルやビタミンK配合のクリームも一部で使用されますが、効果のエビデンスは限定的。基本は1〜2週間の自然吸収を待つことです。
Q. 仕事を何日休めばいいですか?
埋没法ならデスクワーク翌日〜3日、対面業務1週間。切開法はデスクワーク1週間、対面業務2週間が無難な目安。長期休暇(連休・夏休み・年末年始)を活用するのが最も自然です。
Q. コンタクトレンズはいつから使えますか?
埋没法は3日後、切開法は2週間後が一般的な目安。それまでは伊達メガネ・度入りメガネで対応するのが安全です。クリニックによって指示が異なるので、担当医の指示を優先してください。
Q. 二重幅が広すぎる気がします。元に戻りますか?
術直後の「広めのライン」は、組織の腫れによる仮ラインです。1ヶ月で本来の幅に近づき、3ヶ月で完全に安定します。1ヶ月以内に「広すぎる」と感じても、慌てず経過を見るのが大事です。3ヶ月経っても広すぎる場合は、修正の相談を医師に。
Q. アイメイクはいつから完全に元通りにできますか?
埋没法は2〜3日でアイメイク可、1週間で通常通り。切開法は抜糸後+3日からアイメイク可、2〜3週で通常通り。「アイラインを引く・マスカラを使う」のは特に慎重に、目元に強い力をかけないようにします。
Q. ダウンタイムを最短にする方法はありますか?
完全な最短化となると難しいのですが、①術前1週間はアルコールと血液サラサラ薬を控える、②術後72時間は冷却を徹底、③うつ伏せ寝はNG、④塩分と激しい運動を1週間控える、⑤処方薬を指示通りに飲む── この5つで経過はかなり変わります。「最短」より「最善」を目指すほうが結果的にラクですよ。
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参考文献(PubMed 収載論文)

  1. Yang P, Ko AC, Kikkawa DO, Korn BS. “Upper Eyelid Blepharoplasty: Evaluation, Treatment, and Complication Minimization.” Semin Plast Surg. 2017. PMID: 28255290
  2. Chen B, Song H, Gao Q, et al. “Measuring satisfaction with appearance: Validation of the FACE-Q scales for double-eyelid blepharoplasty with minor incision in young Asians- retrospective study of 200 cases.” J Plast Reconstr Aesthet Surg. 2017. PMID: 28579035
  3. Chen WPD. “Visual, Physiological, and Aesthetic Factors and Pitfalls in Asian Blepharoplasty.” Aesthet Surg J. 2016. PMID: 26673576

本記事は上記の学術文献に基づいて作成しており、医療情報の正確性を担保するため、すべて PubMed(米国国立医学図書館 NLM 運営の学術論文データベース)収載論文を出典としています。