二重整形の広告で「3,000円〜」と書かれた価格を見るたび、「本当にこれで済むの?」と引っかかってしまう──そんな経験、ありますよね。実際には麻酔代・カウンセリング料・保証費・モニター条件・追加オプションを含めると、表示価格の2〜5倍に膨らむケースが大半です。本記事では埋没・切開の料金のしくみと、見えにくい「総額」の中身を整理しました。
「3,000円から」「初回限定9,800円」── こうした表示価格と実際の総額には、麻酔代・カウンセリング料・保証費・点数追加・術後通院費の積み重ねで、数倍のギャップが生じるのが一般的です。カウンセリング当日に提示される見積もりが表示の3倍を超えることも珍しくなく、「3,000円」を起点に判断するとほぼ確実に予算オーバーになります。この記事では二重整形の料金構造を解体し、「表示価格」と「総額」のギャップが何から生まれるかを解き明かします。施術の中身そのものは埋没法ガイドと切開法ガイドに譲り、ここでは料金面に絞って解説します。
二重整形の「総額相場」は次のとおりです。埋没法の総額は約5万〜25万円(広告最低価格 3,000円〜30,000円 + 麻酔・保証・追加点数で 約2〜5倍)。切開法の総額は約15万〜50万円(広告 80,000円〜300,000円 + 諸経費で約1.3〜2倍)。「3,000円」のような広告最低価格は、たいてい2点留め・最低グレード糸・モニター契約・追加保証なしの組み合わせと思っておくと無難です。総額を押し上げる主な要因は、①麻酔代(局所無料が多いが、笑気・静脈麻酔は10,000円〜30,000円)、②点数追加(2点→3点で約1.5倍、3点→4点で約1.3倍)、③保証制度(1〜10年の保証で約20〜30%上乗せ)、④術後通院費(無料が多いが一部3,000円〜5,000円/回)、⑤モニター条件(顔写真公開で20〜50%引きだが条件が厳しい)。5年累計で考えると、埋没法を2〜3回繰り返すと、トータルで切開法1回より高くなりがち。長期で見ると、最初の選び方が大きな分かれ目になります。具体的なクリニック比較はクリニック比較ガイドを、術式そのものの違いは埋没vs切開比較を併読してください。
※二重整形は保険適用外の自由診療です。料金は変動するため、最新は各院公式情報で確認してください。二重整形の広告は、医療広告ガイドラインの範囲内で「最低条件のときの最低価格」を表示するのが業界慣行です[1]。広告自体が違法というわけではありませんが、患者側がカウンセリング後に「想定の3倍だった」と驚くケースが頻発しています。
| 項目 | 典型的な金額 | 備考 |
|---|---|---|
| カウンセリング料 | 無料〜5,000円 | 大手チェーンは無料が多い |
| 局所麻酔 | 無料が標準 | 術式料金に込み |
| 笑気麻酔(オプション) | 3,000円〜10,000円 | 痛みに弱い方向け |
| 静脈麻酔(オプション) | 15,000円〜30,000円 | 切開法で選ばれることが多い |
| 術後の薬代 | 1,000円〜5,000円 | 抗菌薬・痛み止めなど |
| 術後の通院費 | 無料〜3,000円/回 | 抜糸代を別途請求する院も |
| 保証延長 | +20〜30% | 1年→5年など |
これらを合計すると、最終的な総額が広告価格の数倍になります。
「カウンセリングで初めて分かる」を避ける方法:事前に電話・メール・LINEで「私の希望する施術の総額を教えてください」と聞くだけで、料金面はかなり見えてきます。それでも「カウンセリングで詳しくお伝えします」と回答されるクリニックは、料金の透明性が低い可能性があるという目安になります。
「3,000円なら気軽に」と思って予約しましたが、当日の見積もりは麻酔代と保証込みで9万円。事前にトータル金額を確認しないまま予約した自分の準備不足でした。
── Yさん(39歳・主婦)
埋没法は広告価格の幅が最も大きい施術です。3,000円〜300,000円まで、約100倍の幅があります。価格帯別の特徴は以下のとおりです。
典型条件:2点留め・標準ナイロン糸・保証なし・初回限定・モニター契約必須
総額目安:30,000円〜80,000円(麻酔・薬代・通院費を足した実額)
向いている人:「まずは試してみたい方」、若年層、薄いまぶた
注意点:取れた場合の再施術は通常料金になることが多く、トータルで高くつくケースもあります。2点留めの詳細を参照。
典型条件:3点留め・1〜3年保証付き・標準的なグレードの糸
総額目安:100,000円〜200,000円
向いている人:標準的なまぶたで、3〜5年の持続を希望する方
市場の中央値:20〜30代女性で最も選ばれる価格帯。クリニックの「スタンダードプラン」表記が多い。
典型条件:4〜6点留め・5〜10年保証・指定医師指名料込み・特殊糸
総額目安:200,000円〜350,000円
向いている人:長期持続を最優先、医師指名希望、過去の埋没法後の再施術
注意点:「6点留め」「無限留め」は将来の修正が難しくなるリスクあり。詳細は埋没法ガイド。
典型条件:院長指名・個別カウンセリング・10年以上の長期保証・術後VIP対応
総額目安:350,000円〜600,000円
向いている人:料金より結果と接客を優先、芸能関係者・経営者など
注意点:料金プレミアムが必ず結果プレミアムに直結するとは限らない。医師の症例数で確認を。
切開法は埋没法と比べて価格幅が狭く、80,000円〜600,000円の範囲に収まります。「最低価格」競争が起きにくい施術です。
典型条件:小切開〜部分切開、軽度の脂肪処理込み
総額目安:100,000円〜250,000円(静脈麻酔追加で+20,000円〜30,000円)
向いている人:軽度の処理希望、ダウンタイムを抑えたい方
市場特性:埋没法を1〜2回受けてから検討する方が多い価格帯。
典型条件:全切開、脂肪除去・ROOF処理・挙筋固定込み
総額目安:250,000円〜450,000円
向いている人:本格的な処理希望、皮膚や脂肪が多めのまぶた
市場特性:切開法を選ぶ方の最多価格帯。切開法ガイドで術式の詳細を。
典型条件:院長指名、過去の失敗例の修正、複雑な再切開
総額目安:450,000円〜900,000円
向いている人:過去の二重整形の修正、特殊な希望、難易度の高いケース
注意点:修正手術はリスクが高いため、料金より医師の修正症例数を重視。
広告価格と総額のギャップを生む典型的なパターンは次のとおりです。事前に知っているだけで回避できる項目です。
「初回限定 3,000円」を見て契約すると、取れた後の再施術は通常料金になります。広告価格が再施術にも適用されるかを必ず確認してください。多くのクリニックでは、初回限定価格は「人生初の二重整形」のみで、再施術は80,000円〜150,000円の通常料金になります。
モニター割引は20〜50%引きが標準ですが、条件として「顔写真を広告・SNS・ホームページに公開」が必須なケースが大半。匿名希望でもブログ・症例集での目元写真公開は求められます。将来結婚や転職を考えるなら、写真公開のリスクを十分に考えてから契約してください[2]。
「1年保証」「5年保証」と謳っていても、適用条件が厳しいことがあります。典型的な条件:①術後3ヶ月以内の通院記録、②自然な取れ方のみ対象(外傷・体重変動による取れは対象外)、③同院・同医師での修正のみ、④初回と同じ点数での再施術のみ。契約前に保証書を確認することが必須です。
「今日契約すると20%オフ」のような当日割引は、冷静な判断を阻害します。医療判断は一度持ち帰って考えるのが基本で、当日割引に反応する必要はありません[3]。「当日割引がなくなっても再度同条件で契約可能か」を必ず確認してください。多くのクリニックは「次回来院時も同条件で対応可」と答えます。
医療ローンは月々の支払いを抑えられますが、金利を含めた総額は10〜20%高くなります。例:200,000円の施術を24回払い → 利息込みで220,000円〜240,000円。さらに、ローン審査時の信用情報照会が今後の住宅ローンに影響する可能性も。一括払い・分割払い・医療ローンの総額を比較してから決めるのが現実的です。
典型的な3パターンで総額を試算しました。各クリニックで条件が違うため、あくまで参考値として活用してください。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 施術料金(3点・1年保証) | 80,000円〜120,000円 |
| 麻酔代(局所のみ) | 無料 |
| カウンセリング料 | 無料 |
| 術後の薬代 | 2,000円〜3,000円 |
| 術後通院(2回程度) | 無料 |
| 総額 | 82,000円〜123,000円 |
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 施術料金(全切開+脂肪除去) | 250,000円〜400,000円 |
| 静脈麻酔オプション | 20,000円〜30,000円 |
| カウンセリング料 | 無料 |
| 術後の薬代 | 3,000円〜5,000円 |
| 抜糸代(別途請求の場合) | 無料〜3,000円 |
| 術後通院(3〜4回) | 無料 |
| 総額 | 273,000円〜438,000円 |
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 1回目:埋没法3点 | 100,000円 |
| 2年後に取れる → 2回目:埋没法3点 | 100,000円(通常料金) |
| 麻酔・薬代・通院費 ×2 | 10,000円 |
| 2年で総額 | 210,000円 |
「埋没を繰り返す」と「最初から切開」のコストのボーダーライン:埋没法を3〜4回繰り返すと、切開法1回より総額が高くなるケースが大半です。2〜3回の繰り返しでも切開法1回分とほぼ同額になるので、3回以上のやり直しが見込まれる場合は、最初から切開法を検討したほうが費用対効果は高くなります。両者の本質的な比較は埋没vs切開ガイドで。
長期視点で見ると、料金感は大きく変わります。5年間のコストを4パターンで試算しました。
| パターン | 初期費用 | 5年累計 | 満足度の傾向 |
|---|---|---|---|
| 埋没2点・お試し | 30,000円 | 90,000円〜150,000円(取れて2〜3回) | 中(途中で切開検討) |
| 埋没3点・標準 | 100,000円 | 100,000円〜250,000円(取れたら再施術) | 中〜高 |
| 埋没4〜6点・強化 | 200,000円 | 200,000円〜250,000円(取れにくいが修正困難) | 高(取れない限り) |
| 全切開・1回 | 300,000円 | 300,000円〜350,000円(追加処置なし) | 高(傷あとが問題ない場合) |
料金トラブルを防ぐため、契約書にサインする前に確認すべきリストです。
| 項目 | 確認の意味 |
|---|---|
| 1. 総額(麻酔・薬・通院・抜糸込み)はいくらですか? | 広告価格と実額のギャップを把握 |
| 2. 保証期間と適用条件を書面で見せてください | 保証制度の透明性 |
| 3. 取れた場合の再施術料金は? | 2回目以降のコスト把握 |
| 4. モニター契約の場合、写真の使用範囲は? | プライバシーリスクの認識 |
| 5. 当日契約しなくても同条件で契約できますか? | 当日圧力からの回避 |
| 6. 医療ローンの総額・金利は? | 支払い方法ごとの実額比較 |
| 7. キャンセル時の返金規定は? | 契約後の取消可能性 |
割引そのものを否定する必要はありません。条件を理解した上で使えば、合理的な選択になります。
10〜20%引きが標準。条件は「学生証提示」のみで、顔写真の公開も求められません。条件が最も緩い割引で、学生のうちに済ませる予定があるなら活用価値あり。
10〜20%引き。「友人と同じ施術内容」が条件のため、希望が違う場合は割引対象外になることも。詳細はクリニックごとに違うので、事前確認を。
10〜20%引き。紹介者にも特典があるケースが多く、両者にメリット。ただし「紹介者と同じ施術」が条件のクリニックも。
20〜50%引きと割引幅は大きいですが、顔写真の公開が前提。将来のリスクを十分検討してから判断。
夏休み・春休み・冬休みなど、学生・社会人の長期休暇に合わせたキャンペーン。10〜30%引き。期間限定なので、急かすような勧誘にならないかは確認を。
本記事は上記の学術文献に基づいて作成しており、医療情報の正確性を担保するため、すべて PubMed(米国国立医学図書館 NLM 運営の学術論文データベース)収載論文を出典としています。