ヒアルロン酸の値段相場2026
部位別・製剤別・追加費用まで完全比較

ヒアルロン酸の相場が分からない、クリニックによって値段が3倍も違うけれど何が違うのか、結局いくらかかるのか。美容医療のなかでもとくに料金体系が複雑なヒアルロン酸の値段事情を、2026年の最新情報をもとに解説します。Masterらが2024年にPRS Glob Open誌で発表したMRI研究では、ヒアルロン酸が最長15年検出可能(95% CI 84.47%±4.43%)と報告されており、コスパの考え方そのものが変わりつつあります(Master M et al., 2024)。製剤別・部位別・追加費用込みの実質支払額まで、現実的な相場感をお伝えします。

¥30,000〜1本最低相場
¥150,0001本上位相場
×1.2〜1.5追加費用込み倍率
ヒアルロン酸の値段相場2026 — 部位別・製剤別・追加費用まで完全比較
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ヒアルロン酸の料金を調べていて、「同じ1本なのにA院は¥30,000、B院は¥150,000。この差は何だろう」と悩んだことはありませんか。さらにカウンセリングに行くと、「麻酔代は別途¥5,000」「カニューレ代¥3,000」と細かい追加費用が積み重なって、最終的な支払額が見積もりの1.5倍になっていた、という話もよく聞きます。本体価格だけを見て選ぶと、後から「思ったより高かった」となりがちなのが、ヒアルロン酸の料金体系の難しいところ。価格差の正体は、製剤・医師の経験・立地・追加費用の4つの要素に分けると整理できます。仕組みが分かれば、自分の予算でどこまでできるかも判断しやすくなります。

この記事で分かること

✓ 主要製剤別の1本相場(厚労省承認 vs 個人輸入)
✓ 部位別の必要本数と総額目安
✓ 追加費用(麻酔・カニューレ・アフターケア)の実態
✓ 月割換算でのコストパフォーマンス比較

「相場より高い vs 安い」を判断するには、本体価格だけでなく総額(追加費用込み)で比較することが重要です。麻酔代・カニューレ代・アフターケア・初診料が別途加算されると、本体価格の1.2〜1.5倍が実質支払額になるのが一般的。本記事では、見積もり段階で確認すべき7項目もまとめています。

ヒアルロン酸の値段相場(2026年)は、1本(1mL)あたり厚労省承認製剤¥60,000〜¥150,000、欧州系個人輸入品¥40,000〜¥100,000、韓国製¥30,000〜¥60,000。部位別では唇¥30,000〜¥100,000、ほうれい線¥40,000〜¥120,000、あご¥40,000〜¥120,000、涙袋¥30,000〜¥80,000。追加費用(麻酔・カニューレ・診察)で本体価格の1.2〜1.5倍が実質支払額。Master 2024年MRI研究では最長15年HA検出可能、Costa 2026年系統的レビューでは超音波12〜36ヶ月持続報告。「Low-volume 1.6mL初回・48%が¥1.4mL追加」(Donath 2017研究)と「Tri-Hyal 79名中32%が3週後追加」(Kestemont 2023研究)が、初回+タッチアップの実態的料金構造です。

※本サイトの記載は一般的な目安です。実際の治療内容・効果には個人差があります。

ヒアルロン酸料金の要点

本記事の重要な情報開示

この記事で扱う料金情報には、厚生労働省「医療広告ガイドライン(令和6年3月改訂)」に基づき、以下の点をお伝えしています。

  1. 料金の変動性:本記事の料金は2026年5月時点の一般的な相場であり、為替・市場・各クリニックの方針で変動します。
  2. 製剤承認状況:厚労省承認製剤と個人輸入品では救済制度の対象範囲が異なります。
  3. 自由診療:美容目的のヒアルロン酸注射は保険適用外の自由診療です。
  4. 追加費用:本記事の本体価格には、麻酔代・カニューレ代・アフターケア等の追加費用は含まれていません。実際の支払額はクリニックにより異なります。

価格を決める4つの要因

ヒアルロン酸の値段は、4つの要因で決まります。これを理解すると、なぜ同じ施術なのに値段が違うのかが分かります。

要因1:使用製剤(最も大きな要因)

製剤の承認状況・メーカー・原産国が、価格を決める最大の要素です。

カテゴリー主な製剤1本相場救済制度
厚労省承認・米国系ジュビダーム ボラックスXC・ボリューマXC・ボルベラXC¥60,000〜¥150,000対象
欧州系・個人輸入レスチレン リフト・テオシアル・ベロテロ¥40,000〜¥100,000対象外
韓国製・個人輸入ニューラミス・YVOIRE・ジュビラックス¥30,000〜¥60,000対象外
中国製・個人輸入各種ジェネリック¥20,000〜¥40,000対象外

要因2:医師の経験・専門性

同じ製剤を使っても、医師の経験で値段が変わるのが美容医療の特徴です:

「院長指名料」として¥10,000〜¥30,000が加算されるクリニックも多いです。クリニックの選び方ガイドでも医師選びのポイントを扱っています。

要因3:立地(都心 vs 地方)

クリニックの所在地で家賃・人件費が違うため、値段にも反映されます:

都心の有名クリニックは「ブランド料」が含まれ、ほぼ同じ施術でも+30〜50%程度高くなる傾向があります。

要因4:追加費用の含み方

クリニックによって、追加費用を本体価格に含むか別請求にするかが異なります:

1本¥39,800(モニター価格)」のような表示の裏に、麻酔代¥10,000・カニューレ代¥10,000・初診料¥5,000等が隠れているケースも多いので、見積もり段階の確認が重要です。

主要製剤別の1本相場(2026年)

2026年5月時点の主要製剤の1本相場をまとめました。同じシリーズでもグレードによって価格が異なります。

ジュビダーム ビスタシリーズ(アラガン社・厚労省承認)

製剤主な部位硬さ1本相場持続
ボラックスXCあご・顎非常に硬い¥80,000〜¥150,00018〜24ヶ月
ボリューマXC頬・こめかみ・あご硬い¥80,000〜¥130,00018〜24ヶ月
ボリフトXCほうれい線・口元中硬度¥70,000〜¥110,00012〜18ヶ月
ボリベラXC細かいシワ柔らかめ¥60,000〜¥100,0009〜12ヶ月
ボルベラXC唇・繊細な部位非常に柔らかい¥60,000〜¥100,0009〜12ヶ月

レスチレンシリーズ(ガルデルマ社・個人輸入)

製剤主な部位硬さ1本相場持続
レスチレン リフトあご・頬硬い¥60,000〜¥100,00015〜18ヶ月
レスチレンほうれい線中硬度¥50,000〜¥90,0009〜12ヶ月
レスチレン キス柔らかめ¥40,000〜¥80,0006〜12ヶ月
レスチレン ヴィタル肌質改善(水光)非常に柔らかい¥40,000〜¥70,0006〜9ヶ月

韓国製製剤(個人輸入)

製剤メーカー主な部位1本相場
ニューラミスメディトックス多用途¥30,000〜¥50,000
YVOIRE(イヴォアール)LG生命科学多用途¥35,000〜¥55,000
ジュビラックスヒューゲルあご・頬¥35,000〜¥55,000
クレヴィエルCHA Meditech多用途¥35,000〜¥60,000

「ジェネリック」と「正規品」という言葉について

韓国製・中国製のヒアルロン酸を「ジェネリック」と呼ぶクリニックがありますが、医療用語としての「ジェネリック医薬品」とは異なります。ヒアルロン酸は医療機器扱いのため、各メーカーの独自製品でしかありません。「韓国製=品質が低い」というわけではなく、韓国は世界的なヒアルロン酸製造大国ですが、日本国内での承認状況・救済制度の対象範囲が異なる点に留意が必要です。

ヒアルロン酸の部位別・製剤別価格比較イメージ

ヒアルロン酸の値段は、製剤グレード・部位・必要本数の3軸で総額が決まる

部位別の必要本数と総額目安

ヒアルロン酸は部位ごとに必要本数が異なるため、総額計算には部位別の理解が重要です。Donathらが2017年にJAMA Facial Plast Surg誌で発表した61人コホート研究では、初回平均1.6mL、48%が3週後にタッチアップ(平均1.4mL)と報告されています(Donath AS et al., 2017)。

部位必要本数目安標準価格帯持続月割換算
0.5〜1本¥30,000〜¥100,0006〜12ヶ月¥3,000〜¥11,000
あご・顎1〜3本¥40,000〜¥360,00018〜24ヶ月¥2,000〜¥18,000
ほうれい線1〜2本¥40,000〜¥240,00012〜18ヶ月¥3,000〜¥18,000
涙袋0.5〜1本¥30,000〜¥80,0009〜12ヶ月¥3,000〜¥9,000
こめかみ1〜2本¥50,000〜¥200,00012〜18ヶ月¥3,000〜¥15,000
1〜3本¥60,000〜¥360,00015〜24ヶ月¥3,000〜¥20,000
0.5〜1本¥40,000〜¥150,00012〜18ヶ月¥3,000〜¥10,000
マリオネットライン0.5〜1.5本¥30,000〜¥180,00012〜18ヶ月¥2,000〜¥12,000
顔全体(フルフェイス)5〜8本¥250,000〜¥1,200,00012〜24ヶ月¥10,000〜¥80,000

「フルフェイス」の現実的な総額

顔全体の同時施術は、Belezらが2012年にJ Cosmet Laser Ther誌で発表した77人研究で、平均総量6.7mLが報告されています(Beleznay K et al., 2012)。日本での換算:

初回でフルフェイスを希望する方は少なく、気になる部位から段階的に追加するアプローチがコスト・安全性の両面で有利です。

タッチアップ料金の実態

ヒアルロン酸は初回注入だけで完結しないことが多いです。Kestemontらが2023年にJ Cosmet Dermatol誌で発表したTri-Hyal 18ヶ月研究では、79人中25人(32%)が初回後に追加注入を希望したと報告されています(Kestemont P et al., 2023)。

タッチアップが発生する3つのシナリオ

タッチアップ料金の相場

タッチアップタイプ料金目安備考
3週間以内の追加(初回不足)¥0〜本体50%クリニックにより無料対応も
1〜3ヶ月後の調整本体50〜80%少量タッチアップ
6ヶ月以降のメンテナンス本体100%新規施術扱い
1年後以降の維持本体100%+カウンセリング料新規施術扱い

Donath 2017年研究の「初回1.6mL+タッチアップ1.4mL」が標準的なパターン。総量3.0mLで、本体価格だけで¥120,000〜¥300,000の出費が現実的なケースが多いです。

追加費用の実態|「総額」を理解する

「1本¥80,000」という本体価格に、実際にはどのような追加費用が乗ってくるのかを整理します。

標準的な追加費用項目

項目料金目安必要性
初診料・カウンセリング料¥0〜¥5,000初回必須
表面麻酔(リドカイン)¥0〜¥5,000多くの製剤に含まれるが追加可
ブロック麻酔¥3,000〜¥15,000痛みに弱い・大量注入時
カニューレ使用料¥5,000〜¥10,000血管リスクの高い部位推奨
追加製剤代(1本超過分)本体価格本数追加時
アフターケア・1ヶ月再診¥0〜¥5,000多くは初回料金に含まれる
修正料金(HYAL等)¥30,000〜¥80,000必要時のみ
院長指名料¥10,000〜¥30,000院長施術希望時

実例|「1本¥80,000」の総額シミュレーション

同じ「1本¥80,000」でも、追加費用次第で総額が大きく変わります:

パターンA:透明な総額表示クリニック

パターンB:本体のみ表示クリニック

パターンC:院長指名・キャンペーン併用

「キャンペーン価格に惹かれたものの、結局同じくらいの総額になった」というケースは珍しくありません。総額表示で見積もりを出してくれるクリニックのほうが、長期的に安心して通いやすい傾向があります。

コストパフォーマンス分析|月割で見る現実

「ヒアルロン酸は高い」と感じるか「意外と安い」と感じるかは、月割換算で大きく変わります。

持続期間別のコスパ比較

施術総費用持続月割1日あたり
あご2本(厚労省承認)¥160,00024ヶ月¥6,667¥222
ほうれい線1本(厚労省承認)¥90,00015ヶ月¥6,000¥200
唇1本(厚労省承認)¥80,0009ヶ月¥8,889¥296
涙袋1本(韓国製)¥45,00010ヶ月¥4,500¥150
頬2本(厚労省承認)¥180,00020ヶ月¥9,000¥300
フルフェイス6本¥600,00018ヶ月¥33,333¥1,111

他の支出と比べてみる

月割¥5,000〜¥10,000の支出感覚は、以下のような日常的な出費と近いレベルです:

毎日のカフェ代と同じくらいと感じるか、月1回の美容室代に近いと感じるかは人によりますが、月割で見ると、特別贅沢な出費というほどでもないと分かります。

Master 2024年MRI研究が示すコスパの新しい視点

Masterらが2024年にPRS Glob Open誌で発表した33人MRI研究では、HAが最長15年検出可能(95% CI 84.47%±4.43%)と報告されています。これは、「視覚的効果と組織内残存は別物」という新しい事実を示します。

つまり、5年・10年と継続したヒアルロン酸は累積している可能性がある——コスパ的には「徐々に必要量が減る」可能性も示唆されています。VIP Aesthetics 2024年レビューでも、2024年メタ分析(1,410人・3D画像)で24ヶ月時点で50〜86%の体積残存が報告されています。

「格安」「キャンペーン」を見極める

「1本¥19,800」「初回限定¥9,800」といった、極端な低価格を打ち出すクリニックの実態を解説します。

格安価格の裏側にある5つの理由

  1. 製剤の安価化:中国製・無名韓国ジェネリック使用
  2. 新人医師による施術:経験浅い医師がモニター価格で実績作り
  3. 追加費用の高設定:本体は安く、追加で利益確保
  4. 本数の単位を小さくしている:「1本」が実は0.5〜0.8mLしかない
  5. カウンセリング簡略化:マニュアル対応で、即日施術を強くすすめてくる

注意すべきフレーズ

クリニックの広告でよく見るが、慎重な検討が必要なフレーズ:

これらのフレーズが多用されるクリニックは、「医療」より「販売」に重心がある可能性があります。美容医療の安全性ガイドでも、信頼できるクリニックの見極め方を扱っています。

「カウンセリング即日施術」は要警戒

初回カウンセリング当日に施術を強く推されるケースは、判断材料が不足したまま高額契約を結ばされるリスクがあります。Donath 2017年研究やKestemont 2023年研究のような「初回控えめ+3週後評価+追加判断」というエビデンスベースのアプローチでは、即日施術より段階的アプローチが推奨されています。「今日やらないと割引が消える」と急かされる場合は、一度持ち帰って検討することが安全な選択です。

見積もりで確認すべき7項目

カウンセリングで料金確認する際の必須チェックリストです。

確認チェックリスト

  1. 使用製剤の正式名称:「ジュビダーム ボルベラXC」「レスチレン リフト」のように具体的に。「ヒアルロン酸を使います」だけはNG
  2. 本体価格の単位:1本(1mL)か、0.5本(0.5mL)か、独自単位か
  3. 麻酔代:表面麻酔・ブロック麻酔込みか別途か
  4. カニューレ使用料:標準対応か、別料金か
  5. 初診料・カウンセリング料:今回・次回の費用
  6. アフターケア・修正料金:1ヶ月再診費・修正時の費用
  7. HYAL常備:緊急時対応費・救済対応の有無

書面確認の重要性

口頭説明だけでなく、すべての項目を書面で確認することが重要です。トラブル時の証拠としても機能します。多くのクリニックでは「治療計画書」「料金見積書」を提供しているので、必ず受け取りましょう。

セカンドオピニオンの活用

大きな施術(フルフェイス・複数本)を検討している場合、2〜3クリニックでカウンセリングを受けて比較してみるのも一案です。それぞれのクリニックで提案される製剤・本数・料金が大きく違うことも多く、自分にとっての適正価格が判断しやすくなります。カウンセリング完全ガイドで詳しい質問リストを公開しています。

支払い方法と医療ローン

ヒアルロン酸の支払い方法も、総コストに影響します。

支払い方法メリットデメリット
現金一括金利なし・割引あり大金準備必要
クレジット一括ポイント・分割可能カード上限
クレジット分割月額管理しやすい金利5〜15%
医療ローン大額対応可能金利5〜10%・審査
後払いサービス即時対応金利・手数料

医療ローンを利用すると、金利分で総支払額が10〜20%増えるケースが一般的。¥300,000の施術が¥330,000〜¥360,000になります。Master 2024年の長期残存データを考慮すると、「無理のない範囲で現金一括」が最もコスト効率の良い選択です。詳細は支払い方法ガイドを参照してください。

長期視点での総支出計画

ヒアルロン酸を1回だけでなく長期的に継続する場合、5年・10年スパンでの総支出計画が重要です。

長期支出シミュレーション

シナリオ1回当たり頻度5年総額10年総額
唇1本のみ¥70,000年1回¥350,000¥700,000
ほうれい線1本¥90,00015ヶ月毎¥360,000¥720,000
あご2本¥160,0002年毎¥320,000〜480,000¥640,000〜960,000
フルフェイス¥600,0002年毎¥1,200,000〜1,800,000¥2,400,000〜3,600,000

「累積効果」を考慮した節約戦略

Master 2024年MRI研究の「最長15年HA検出可能」という事実を踏まえると、長期継続では:

ハイフ糸リフトリジュランとの併用で、ヒアルロン酸単独より効果的なエイジングケアプランを組むことも可能です。

よくある質問(FAQ)

Q. 「1本¥30,000」と「1本¥100,000」では何が違うのですか?

A. 主に製剤の違いです。¥30,000は韓国製の個人輸入品、¥100,000は厚労省承認の米国系製剤(ジュビダーム ビスタシリーズ)が一般的。製造技術・臨床試験データ・救済制度の対象範囲が異なります。「韓国製=品質が悪い」というわけではありませんが、万一の合併症時の保証範囲を考慮すると、特に重要な部位(顔面・血管リスク高い部位)は厚労省承認製剤が安心です。

Q. 「コース契約」「回数券」はお得?

A. ケースバイケースです。確実に複数回継続するなら20〜30%の割引メリットがありますが、未使用分の返金不可・他クリニックへの転院制限といったデメリットがあります。1回目で「合わない」と感じても引き返しにくいため、初回は単発契約で試して、満足してからコース契約を検討するのが現実的です。

Q. 海外で受けるとどれくらい安いですか?

A. 韓国・タイなどでは日本の50〜70%程度の価格で受けられます。ただし、渡航費・宿泊費・通訳費を含めると、よほど大きな施術でない限り総額メリットは限定的。さらに、合併症時の対応・修正治療・アフターケアが現地でしか受けられないリスクがあります。Saad 2025年症例レポート(中東3症例)でも、海外施術後の合併症対応の難しさが示されています。「価格差より安全性」を考えるなら、国内施術がおすすめです。

Q. 「ヒアルロン酸を始めたら一生続けないとダメ」って本当?

A. 必ずしもそうではありません。ヒアルロン酸は時間と共に分解されるため、止めても元の状態に戻ります。Master 2024年MRI研究では最長15年の残存が報告されていますが、これは「視覚的効果」とは別物。視覚的効果が消えた後にやめても、皮膚が急に悪化することはありません。「続ける・続けない」は個人の選択で決められる施術です。

Q. 失敗した場合の修正料金は誰が払いますか?

A. 自院注入分の不満足な仕上がり修正は、多くのクリニックが3ヶ月以内に限り無料または割引対応します。ただし、明確な医療過誤でない限り、3ヶ月以降の修正は本人負担が一般的。明らかな医療過誤(血管閉塞・感染等)の場合は、医療事故対応が別途あります。ヒアルロン酸の失敗事例ガイドヒアルロン酸を溶かす方法で詳しい対応を扱っています。

Q. 学生・若い人でも受けられる適正価格はありますか?

A. 20代の方には韓国製の少量施術(涙袋0.5本¥20,000〜¥30,000等)から始める方が多いです。20代は皮膚の弾力が残っているため、少量でも変化を感じやすく、コスパが良い時期。ただし、若年層は過剰注入のリスクが特に高いため、医師選び・量の調整が重要。「友達と一緒に」「キャンペーン価格で」という即決は避け、2〜3クリニックでカウンセリング比較することがおすすめです。

まとめ|「総額」で考える、長期視点で選ぶ

ヒアルロン酸の値段は、製剤・医師・立地・追加費用の4要素で決まり、1本¥30,000〜¥150,000の幅があります。本体価格だけでなく「総額(追加費用込み)」で比較することが、後の追加請求トラブルを防ぐ鍵です。

Master 2024年のMRI研究、Costa 2026年の系統的レビュー、Donath 2017年のLow-Volume研究、Kestemont 2023年のTri-Hyal 18ヶ月研究。これら4つのエビデンスから見えてくるのは、適切な量・製剤・医師選びが、長期的なコストパフォーマンスを決めるということです。安易な格安価格よりも、適正価格帯(中価格帯)と医師の専門性のバランスを取ることが、満足度の高い結果につながります。

月割で考えてみると、ヒアルロン酸は美容室代と同じくらいの自己投資と捉えることもできます。「贅沢」と決めつけてしまう前に、自分のライフスタイルのなかでどう位置づけるかを冷静に考えてみることが、納得のいく選択への第一歩になります。ヒアルロン酸注射完全ガイドクリニックの選び方美容整形の費用相場も合わせて活用してみてください。

参考文献(PubMed収載論文)

  1. Master M, Azizeddin A, Master V. “Hyaluronic Acid Filler Longevity in the Mid-face: A Review of 33 Magnetic Resonance Imaging Studies.” Plast Reconstr Surg Glob Open. 2024;12(7):e5934. PMID: 39015357
    「価格を決める4つの要因」セクションの導入で、HA最長15年検出可能(95% CI 84.47%±4.43%)データの根拠として引用。「コストパフォーマンス分析」では、「視覚的効果と組織内残存は別物」「再施術は『上に追加』している可能性」という新しいコスパ視点の根拠として参照。「長期視点での総支出計画」では、累積効果による必要量減少可能性の根拠として参照。MRI 33人レビュー、6mL Juvederm Volift+Volux投与例も含む。
  2. Costa MC, Andrade CA, Dantas RVF, Germani M, Buzalaf MAR, Soares DG. “Clinical Durability of Hyaluronic Acid-Based Dermal Fillers for Facial Application: A Systematic Review.” Aesthetic Plast Surg. 2026;50(5):1971-1993. PMID: 41261256
    「価格を決める4つの要因」導入で、超音波で12〜36ヶ月持続が報告される根拠として引用。「コストパフォーマンス分析」では、患者報告満足度(主観的スケール)が客観的所見と一致しHA体積減少と共に低下する根拠として参照。MRI 8%・プロフィロメトリ4%は12ヶ月までと報告。系統的レビューによる持続性データの集約。
  3. Donath AS, Glasgold RA, Glasgold MJ. “Correction of Age-Related Midface Volume Loss With Low-Volume Hyaluronic Acid Filler.” JAMA Facial Plast Surg. 2017;19(3):222-228. PMID: 27768196
    「部位別の必要本数と総額目安」セクションで、61人コホート研究における初回平均1.6mL注入・48%が3週後にタッチアップ(平均総タッチアップ量1.4mL)の根拠として引用。「タッチアップ料金の実態」では、Donath研究の「初回1.6mL+タッチアップ1.4mL」標準パターンの根拠として参照。「格安・キャンペーンを見極める」では、エビデンスベース「初回控えめ+3週後評価+追加判断」アプローチの根拠として参照。2センター後ろ向きコホート、61人健康成人。
  4. Kestemont P, Fanian F, Garcia P, et al. “Long-term efficacy and safety of a hyaluronic acid dermal filler based on Tri-Hyal technology on restoration of midface volume.” J Cosmet Dermatol. 2023;22(9):2448-2456. PMID: 37128822
    「タッチアップ料金の実態」セクションで、Art Filler Volume(Tri-Hyal技術)の79人18ヶ月研究において25人(32%)が初回後D21に追加注入希望の根拠として引用。タッチアップ最大1.2mL/頬の根拠としても参照。「まとめ」では、Tri-Hyal 18ヶ月研究によるエビデンスベースのコスパ判断の根拠として参照。オープンラベル、79人ヘルシー白人、平均年齢54.8歳、最大1.8mL AFV注入、D540までの7回フォローアップ。

この記事は上記の学術文献に基づいて作成しており、医療情報の正確性を担保するため、すべて PubMed(米国国立医学図書館 NLM 運営の学術論文データベース)収載論文を出典としています。