ほくろ・タトゥーがあると
医療脱毛はできる?

医療脱毛のレーザーは「黒い色(メラニン)」に反応します。だからこそ、ほくろやタトゥーがある部分は特別な配慮が必要です。このページは、ほくろ・タトゥー・アートメイク・日焼け肌それぞれの可否と理由を、独立した立場で解説します。

ほくろ保護して照射可
タトゥー上照射不可
事前申告が必須
腕のほくろを確認しながら医療脱毛を検討する30代女性
広告なし・独立編集
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結論|ほくろは保護・タトゥー上は不可

このページの役割:ほくろ・タトゥー・アートメイク・日焼け肌と医療脱毛の可否を整理します。レーザーの仕組みはレーザーの種類、機種ごとの違いは脱毛機の比較、やけどのリスクはやけどのリスクへ。可否は肌質や機種で変わるため、必ず医師の診察で確認してください。

「ほくろが多いけど脱毛できる?」「タトゥーがある部分はどうなるの?」。これは医療脱毛の前にとても多い疑問です。鍵になるのは、医療脱毛のレーザーは黒い色=メラニンに反応して熱を生むという基本の仕組み。毛根の黒い色に反応して毛にダメージを与えるのが脱毛の原理ですが、ほくろやタトゥーの色にも同じように反応してしまうのです。逆に言えば、この仕組みさえ理解すれば「なぜほくろは避けるのか」「なぜタトゥーの上はだめなのか」が無理なく理解できます。

だから結論はシンプルです。ほくろは保護シールなどで覆って避け、その周囲を照射するのが基本。タトゥーやアートメイクの上は、やけど・色抜けのリスクから照射できないのが原則です。このページでは、その理由と部位別の対応、そして日焼け肌との共通リスクまでを整理します。レーザーのやけどに関する一般的な報告も参照しています(Lim SPR, Lanigan SW. 2006)。

レーザーは黒い色(メラニン)に反応するため、ほくろ・タトゥー・アートメイクの色素にも反応してやけどや色抜けを起こす恐れがあります。対応は次の通り。ほくろ=保護シールや白マーキングで覆い、周囲を照射(小さいものは避けて照射)タトゥー・アートメイクの上=照射不可。周囲を避けて照射日焼け直後の肌=肌全体がメラニンを多く含むため、落ち着くまで延期が基本です。いずれも勝手に判断せず、カウンセリングで必ず申告し、医師に可否と照射範囲を決めてもらってください。

出典:ClinicJapan編集部調べ(2026年6月)/レーザーの有害事象:Lim SPR, Lanigan SW. 2006(PMID: 16816888)・Gan SD, Graber EM. 2013(PMID: 23332016)
iClinicJapanは厚生労働省の医療広告ガイドラインに沿って記事を作成しています。 詳細はこちら →

医療機器・適応外使用に関する重要な情報開示

本記事で解説する施術には、厚生労働省「医療広告ガイドライン(令和6年3月改訂)」に基づき、以下4項目の情報提供が必要です。

  1. 使用機器について:医療脱毛で使用される主要なレーザー機器の薬機法承認状況は機種により異なります。ジェントルレーズプロ(米国Syneron Candela社/2016年承認)、ジェントルマックスプロ(同/2018年承認)など主要機種は厚生労働省の薬機法承認を取得しています。一方、メディオスター・ソプラノアイス・ライトシェアデュエット・ベクタス・スプレンダーXなど、日本の薬機法承認を取得していない機種を使用するクリニックも存在し、その場合は医師の個人輸入により調達された機器が自由診療で使用されています。
  2. 適応外使用について:承認機種であっても、承認時の使用目的(長期減毛)から外れる用途や、承認外の出力設定での使用は適応外使用(オフラベル使用)に該当する場合があります。
  3. 諸外国における承認状況:主要機種は米国FDA、欧州CEマーク、韓国MFDS等で医療機器として認可されています。「永久減毛」の表現は米国FDAの基準(最終脱毛から3ヶ月後の段階で長期にわたり毛量が安定的に減少した状態)に基づくもので、完全な無毛状態を保証するものではありません。
  4. 救済制度:万一重篤な副作用(火傷・色素沈着・硬毛化・毛嚢炎等)が発生した場合、未承認機器の使用または医師の判断による施術については、日本の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

施術を検討される方は、使用機器の承認状況・出力設定・補償体制について、事前に医師へ必ず確認してください。

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費用・適応ガイド 4/6

レーザーがメラニンに反応する仕組み

医療脱毛のレーザーは、毛に含まれる黒い色素「メラニン」に吸収され、熱に変わって毛根(発毛組織)にダメージを与えます。これが脱毛の基本原理です。詳しいレーザーの種類はレーザーの種類、機種ごとの特徴は脱毛機の比較で解説しています。

ここで問題になるのが、メラニンは毛だけでなく、ほくろ・タトゥーの色・日焼けした肌にも含まれていること。レーザーは「これは毛、これはほくろ」と区別できません。黒い色があればそこに反応して熱を生みます。その結果、ほくろやタトゥーの上に照射すると、強い熱が集中してやけど・水ぶくれ・色抜けを起こす恐れがあるのです。これは「医療脱毛が危険」という話ではなく、レーザーが色に反応するという原理そのものの裏返しです。だからこそ、色の濃い部分をどう扱うかが安全の分かれ目になります。やけどの一般的なリスクはやけどのリスクに整理しています。

レーザーが毛のメラニンだけでなくほくろ・タトゥーの色素にも反応してしまう仕組みを示した概念図
レーザーは黒い色に反応するため、ほくろ・タトゥーの色素にも作用してしまう(CLINIC JAPAN作成)

ほくろがある場合の対応

ほくろがあっても、医療脱毛そのものは受けられます。問題はほくろの「上」に直接照射しないこと。実際のクリニックでは、次のような対応が一般的です。

① 保護して避ける:白い保護シールやマーキングでほくろを覆い、レーザーが当たらないようにして周囲を照射します。

② 小さいほくろは弱出力で上から、という選択も:ごく小さいものは、医師の判断で出力を調整して照射する場合もあります。

③ ほくろ部分の毛は残ることがある:避けて照射するぶん、ほくろの上の毛は完全には処理しきれないことがあります。

つまり「ほくろがあるから脱毛できない」のではなく、ほくろを守りながら周囲を照射するのが基本です。ほくろの数や大きさによっては、避ける箇所が増えて照射に時間がかかることもあります。また、形や色に変化があるほくろは、念のため皮膚科での確認をすすめられる場合もあります。気になるほくろがある人は、カウンセリングで医師に伝え、どう対応するかを確認しましょう。施術を重ねるうちに新しく気づいたほくろが出てきたときも、その都度スタッフに伝えれば対応してもらえます。申告の流れは申し込み・カウンセリングへ。

タトゥー・アートメイクがある場合

タトゥー(刺青)やアートメイクは、ほくろよりも対応がはっきりしています。原則としてその上には照射できません

・タトゥーの上は照射不可:インクの色素にレーザーが強く反応し、やけど・水ぶくれ・タトゥーの変色(色抜け)を起こす恐れがあります。

・アートメイク(眉・アイライン等)も同様:色が入っている部分は避けて照射します。眉まわりの脱毛を希望する場合は特に申告が必要です。

・周囲を避けて照射:タトゥーから一定の距離を空けて照射するため、その周辺の毛は残ることがあります。

「ばれたくないから黙っておこう」は絶対に避けてください。申告せずに照射すると、やけどやタトゥーの損傷という実害につながります。一度色抜けしたタトゥーやアートメイクは元に戻すのが難しく、修正には別の費用と時間がかかります。これは美容医療にリスクゼロの施術がないことの典型例で、副作用全般の知識はリスク・副作用で確認できます。タトゥーがある人でも、その部位を避ければ他の範囲は脱毛できるので、まずは正直に相談しましょう。将来タトゥーを入れる予定がある場合は、脱毛を先に済ませておくほうが照射範囲を制限されずに済むこともあります。

日焼け・色素沈着との共通リスク

ほくろ・タトゥーと同じ「メラニンに反応する」問題は、日焼けした肌や色素沈着にも当てはまります。

状態リスク対応
日焼け直後の肌肌全体のメラニンが増え、やけど・色素沈着のリスク上昇肌が落ち着くまで延期
色素沈着(黒ずみ)その部分に熱が集中しやすい出力調整・状態により延期
地黒・もともと色が濃い肌機種によっては不向き肌色に対応した機種を選ぶ

特に日焼けは要注意です。レジャー後すぐの照射は避け、肌が落ち着いてから受けるのが基本。夏場に脱毛を始める人は、照射と日焼けのスケジュールが重ならないよう計画を立てておくと安心です。詳しくは日焼けと脱毛にまとめています。色が濃い肌や敏感な肌の人は、肌色に対応した機種を扱うクリニックを選ぶことも重要で、敏感肌・肌荒れ脱毛機の比較もあわせて確認しましょう。痛みの感じ方も肌状態で変わるため、痛みと対策も参考になります。

ほくろ・タトゥー・アートメイク・日焼け肌それぞれの医療脱毛の可否と対応を並べた一覧図
対象別の可否と対応(ほくろ・タトゥー・アートメイク・日焼け肌)(CLINIC JAPAN作成)

施術の前後で気をつけること

ほくろやタトゥーがある人が安全に脱毛を受けるには、当日の前後にもいくつか注意点があります。トラブルの多くは「申告漏れ」と「自己処理のしすぎ」から起こります。

施術前

気になるほくろ・タトゥー・アートメイクの場所をあらかじめメモしておき、カウンセリングで漏れなく伝えましょう。とくに小さく目立たないほくろは見落とされがちなので、自分から申告するのが安全です。日焼けの予定がある時期は、その旨も伝えて照射時期を調整します。前日の自己処理では、ほくろの上を無理に剃ってカミソリで傷つけないよう、電気シェーバーでやさしく処理するのが基本です。自己処理の正しいやり方は別ページにもまとめています。

施術後

照射後の肌は熱を持ち、敏感になっています。ほくろや色素沈着のある部分は特に、こすらず保湿と冷却を心がけ、強い日焼けを避けましょう。万一、避けたはずのほくろやタトゥー周辺に強い赤み・水ぶくれが出た場合は、自己処理をせずクリニックに連絡してください。やけどへの対応はやけどのリスク、肌が荒れやすい人は敏感肌・肌荒れを参考に。なお、ほくろの上の毛が残った場合でも、無理に毛抜きで抜くと毛根が刺激され、まれに硬毛化のきっかけになることがあるため、自己処理は剃る方法にとどめましょう。

対象別の可否まとめ

ここまでの整理を一覧にまとめます。最終的な可否は肌質・機種・医師の判断で変わるため、あくまで一般的な目安として読んでください。

対象可否の目安ポイント
ほくろ◯(保護して周囲を照射)上の毛は残ることがある
タトゥー(刺青)の上✕(照射不可)周囲を避けて照射
アートメイク部分✕(色がある部分は不可)眉・アイライン周辺は要申告
日焼け直後の肌△(落ち着くまで延期)やけど・色素沈着リスク
色素沈着・黒ずみ△(状態による)出力調整や延期で対応

「◯」でも条件つき、「△」は時期や状態しだいです。だからこそ、自己判断ではなく医師に診てもらうことが欠かせません。同じ「ほくろあり」でも、顔のように細かく避ける必要がある部位と、脚のように影響が少ない部位では手間も変わります。どんなクリニックを選ぶべきかはクリニックの選び方に整理しています。

申告チェックリスト

カウンセリング・施術前に、次の点は必ず申告してください。隠さず伝えることが、やけどなどのトラブルを防ぐ最善策です。

  • 照射範囲にほくろ・しみ・色素沈着がある
  • タトゥー(刺青)・アートメイクがある(場所も伝える)
  • 最近日焼けをした、これからする予定がある
  • もともと肌の色が濃い・敏感肌である
  • 過去に脱毛でやけど・肌トラブルを起こしたことがある
  • 申告は「断られるため」ではなく、安全に受けられる範囲と方法を一緒に決めるためのものです。ほくろやタトゥーがあっても、避ける・延期する・機種を選ぶといった工夫で、多くの人が安全に脱毛を受けています。全体の進め方は医療脱毛完全ガイドで確認できます。

    医療脱毛のレーザーは「黒い色」に反応します。だからこそ、ほくろは保護して避け、タトゥーやアートメイクの上は照射せず、日焼け肌は落ち着くまで待つ。これが安全に受けるための基本ルールです。いずれも「脱毛できない」のではなく、適切に避ける・延期する・機種を選ぶことで対応できます。実際、ほくろやタトゥーがある人の多くは、こうした工夫のもとで問題なく脱毛を続けています。大切なのは、気になる箇所を隠さずに申告し、医師に可否と照射範囲を判断してもらうこと。自己判断で進めないこと。専門家の目を通せば、ほくろやタトゥーがあっても安全に脱毛を続けられます。本ページは一般的な情報であり、最終的な可否は必ず診察した医師にご確認ください。

    よくある質問

    Q. ほくろが多いのですが脱毛できますか?
    できます。ほくろは保護シールやマーキングで覆い、周囲を照射するのが一般的です。ただしほくろの上の毛は避けるぶん残ることがあります。数や大きさによっては照射に時間がかかるため、カウンセリングで医師に相談してください。
    Q. タトゥーがある部分も脱毛できますか?
    タトゥーの上は原則照射できません。インクにレーザーが反応してやけどや色抜けを起こす恐れがあるためです。タトゥーから距離を空けて周囲を照射するので、その周辺の毛は残ることがあります。必ず場所を申告してください。
    Q. アートメイクをしていても脱毛できますか?
    眉やアイラインなど色が入っている部分は避けて照射します。顔脱毛を希望する場合は特に、アートメイクの有無と場所を申告してください。色のない範囲は通常どおり脱毛できます。
    Q. 日焼けした肌に照射するとどうなりますか?
    日焼け直後は肌全体のメラニンが増えているため、やけどや色素沈着のリスクが上がります。肌が落ち着くまで延期するのが基本です。詳しくは日焼けと脱毛を参照してください。
    Q. ほくろやタトゥーを申告しないとどうなりますか?
    申告せずに照射すると、やけど・水ぶくれ・タトゥーの変色といった実害につながる恐れがあります。申告は安全な照射範囲を決めるためのものなので、必ず正直に伝えてください。副作用全般はリスク・副作用へ。

    参考文献・出典

    学術文献(PubMed 収載論文)

    1. Lim SPR, Lanigan SW. “A review of the adverse effects of laser hair removal.” Lasers Med Sci. 2006. PMID: 16816888
    2. Gan SD, Graber EM. “Laser hair removal: a review.” Dermatol Surg. 2013. PMID: 23332016

    公的資料・ガイドライン

    学術文献はすべて PubMed(米国国立医学図書館 NLM 運営の学術論文データベース)収載論文を出典としています。本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療の代わりとなるものではありません。

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