鼻ボトックス完全ガイド
垂れ鼻・笑顔時の鼻先下垂・小鼻フレアへの注入、効果・持続・料金・リスクを解説

鼻ボトックス(はなボトックス)は、鼻先を下に引く「鼻中隔下制筋(DSN)」や鼻翼を広げる「鼻筋」に少量のボツリヌストキシンを注入して、笑った時の鼻先下垂・小鼻のフレア・バニーラインを改善する非外科的施術です。切開する鼻尖形成と違い、5分で終わり当日メイクで帰れる手軽さから、「結婚式前」「証明写真前」「手術前のお試し」のステップに使われます。持続2〜4か月、料金1.5〜5万円。本記事ではPubMed論文5編をもとに、注入部位別の効果・適応・失敗回避のポイントを整理します。

鼻ボトックス — 鼻中隔下制筋・鼻筋への注入による垂れ鼻・小鼻フレア改善
広告なし・独立編集
ClinicJapan編集部は、皮膚科専門医によるサイト方針監修のもと、PubMed収載論文・公開された医療文献・厚生労働省「医療広告ガイドライン」をもとに記事を作成・更新しています。本記事は鼻整形のうち、鼻ボトックス(鼻部へのボツリヌストキシン注入)に特化した詳細ガイドです。小鼻のみへの注入は小鼻ボトックス 完全ガイド、鼻整形全体は鼻整形 完全ガイド、ボトックスの基礎はボトックス 完全ガイドでまとめています。編集方針について →

「写真を撮るたびに、笑った時の鼻先が垂れ下がって見える」「無表情なら普通なのに、笑うと小鼻が外側に広がる」。30代以降の方からよく寄せられるお悩みです。これは骨格や軟骨の問題ではなく、鼻周囲の表情筋の過活動が原因になっていることが多く、手術ではなく数分のボトックス注入で改善できる場合が少なくありません。鼻先を下に引く「鼻中隔下制筋(DSN)」や、鼻翼を広げる「鼻筋」に少量のボツリヌストキシンを注入することで、これらの筋肉の動きを和らげ、笑顔時の鼻の形を整えます。Yiらは2023年の解剖学レビューで、鼻部の解剖を踏まえた正確な注入ポイントと用量を整理しました[1]。Cignaらは2013年のRCTにおいて、鼻中隔下制筋への注入で鼻先が挙上されることを二重盲検で検証しています[2]。本記事では、注入部位ごとの適応・効果・失敗を避けるポイントを、論文を踏まえて順に整理します。

鼻ボトックスは、鼻中隔下制筋(DSN)・鼻筋・上唇鼻翼挙筋など、鼻周囲の表情筋にボツリヌストキシンを注入し、笑顔時の鼻先下垂・小鼻のフレア・バニーラインを改善する非外科的施術です。1回の注入量は各部位2〜6単位、合計8〜20単位、効果の持続は2〜4か月、料金は1.5〜5万円が目安となります。CignaらのRCTでは、鼻中隔下制筋へのボツリヌストキシン注入により人中(鼻下から上唇までの距離)の延長と鼻先の挙上が客観的に確認され、患者満足度は平均6.3/10点でした[2]。Redaelliは2008年の95症例研究で、ヒアルロン酸との併用による「メディカル鼻形成」の有効性を報告しています[3]。リスクは軽度で、内出血・左右差・効果不足が中心です。Tamuraらの2025年の29万症例研究(ヒアルロン酸フィラーを対象)では、重篤合併症率は0.0041%と低率にとどまっています[4]。「手術はハードルが高いけれど、写真写りだけ改善したい」という方に向いた選択肢です。

※効果・持続・料金には個人差・施設差があります。施術前に必ず医師の診察を受けてください。
iClinicJapanは厚生労働省の医療広告ガイドラインに沿って記事を作成しています。 詳細はこちら →

鼻ボトックスに関する重要な情報開示

本記事で解説する施術には、厚生労働省「医療広告ガイドライン(令和6年3月改訂)」に基づき、以下の情報提供が必要です。

  1. 自由診療:鼻ボトックスはすべて保険適用外の自由診療です。
  2. 使用材料:使用されるボツリヌストキシン製剤の一部は、医師の個人輸入により調達される国内未承認品(韓国製・米国製の同等品)が含まれる場合があります。国内承認のボトックスビスタ(アラガン)と未承認製剤では、品質管理体制が異なります。
  3. 適応外使用:国内承認のボトックスビスタの本来の承認用途は眉間しわ・目尻しわ等であり、鼻部への注入は適応外使用に該当する場合があります。
  4. 諸外国における安全性情報・救済制度:鼻ボトックスは国際的に確立された医療手技ですが、まれに左右差・効果不足・眼瞼下垂・口角下垂などの副作用報告があります[1]。万一重篤な副作用が発生した場合、未承認製剤の使用または医師の判断による施術については、日本の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる点にご留意ください。

施術を検討される方は、使用製剤・術者経験・緊急対応プロトコルについて、事前に医師へ必ずご確認ください。

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鼻整形シリーズ 47/53

鼻部の表情筋|ボトックスが効く部位・効かない部位

このページの位置づけ:鼻ボトックスは「鼻周囲の表情筋」に作用する施術で、骨格や軟骨そのものを変える施術とは目的が違います。鼻のの悩みは別ページが詳しいです:団子鼻加齢による鼻先下垂横顔のハンプ(鷲鼻)小鼻が大きい(にんにく鼻)鼻の穴が正面から見える鼻の穴が上向き。鼻部のボトックスは「表情で動いた時の悩み」に効きやすいのが特徴です。

鼻ボトックスが効果を発揮するのは、表情筋の過活動による動的(dynamic)な変化のケースです。Yiらのレビューでは、鼻部で機能的に重要な筋肉として、鼻中隔下制筋(DSN)・鼻筋・上唇鼻翼挙筋(LLSAN)の三つが挙げられています[1]。骨格や軟骨レベルの形態異常(団子鼻・鷲鼻・鼻骨のゆがみ)には効果が限定的で、こうしたケースには鼻尖形成隆鼻術などの手術が必要になります。鼻整形の全体像もあわせてご参照ください。

悩み・状況鼻ボトックスの効果推奨方法
笑った時だけ鼻先が下がる(垂れ鼻)DSN注入 4単位
笑った時に小鼻が外側に広がる鼻筋(鼻翼部)注入 2単位×左右
笑顔で鼻に横じわが出る(バニーライン)鼻筋(横走部)注入 2単位×左右
無表情でも鼻先が下垂している(静的)鼻尖形成鼻中隔延長
骨格レベルの団子鼻×団子鼻の改善
鼻が低い・鼻筋がない×隆鼻術鼻ヒアル
鼻翼の付け根が広い(骨格性)小鼻縮小
鼻部の表情筋解剖図 — 鼻中隔下制筋・鼻筋・上唇鼻翼挙筋とボトックス注入ポイント

「動的(笑顔時)」と「静的(無表情)」の区別が大切

鼻ボトックスの適応を判断するには、まず無表情時と笑顔時の鼻の形を比較することから始めます。無表情では普通なのに、笑うと鼻先が下がったり小鼻が広がったりするなら、表情筋の過活動が主因と考えられ、ボトックスが第一選択となります。一方、無表情の時点ですでに鼻先が垂れていたり、小鼻が広がっていたりする場合は、軟骨や軟部組織の問題なので、手術が第一選択です。スマホで「鏡の前で無表情の写真」と「自然に笑った時の写真」を撮って見比べてから、カウンセリングに行くのが効率的です。

セルフチェック|カメラで「笑った時の鼻」を確認

効果と持続|部位別の変化と限界

鼻ボトックスの効果は、注入する筋肉によって変化の質が異なります。CignaらのRCTでは、鼻中隔下制筋への注入により鼻先の挙上と人中(鼻下から上唇までの距離)の延長が客観的に確認され、VAS(10点満点)での患者満足度は平均6.3点でした[2]

項目DSN注入鼻筋注入
主な効果笑顔時の鼻先挙上小鼻フレア・バニーライン抑制
効果発現3〜7日3〜7日
最大効果2週間後2週間後
持続2〜4か月3〜4か月
1回の注入量2〜4単位各側2〜4単位
必要回数年3〜4回で維持年3〜4回で維持
静的(無表情)への効果限定的限定的

エビデンスの限界|「研究で示されている」範囲を正確に

鼻ボトックスは複数の研究で有効性が示されていますが、エビデンスの強さを正確に理解しておくことが大切です。Cigna et al.のRCT[2]はDSN注入の効果をプラセボ対照(生理食塩水)で示した重要な研究ですが、介入群20名・観察期間も短期と、サンプルサイズと追跡期間の両面で制約があります。Yi et al.の解剖学研究[1]とRedaelliの臨床報告[3]も注入の根拠を補強しますが、いずれも対照群を伴わない研究デザインです。鼻部ボツリヌス毒素に関する系統的レビュー全般でも「収載文献の多くは症例報告・少人数の前向き研究であり、メタ解析を行うには研究間の異質性が大きい」と整理されており、長期持続性や満足度の高水準エビデンスは今後の課題と位置づけられています。「効果が示唆されている」段階と「全例で確実に効くと保証されている」段階は別物、ということを頭に入れておきましょう。

「効果が出ない」と感じる典型パターン

鼻ボトックスは万能ではなく、効果には限界があります。「効かなかった」と感じる典型的なパターンは大きく三つあります。

注入部位|DSN・鼻筋・上唇鼻翼挙筋の使い分け

鼻ボトックスでは、お悩みに応じて注入部位を使い分けます。Yiらの解剖学レビューでは、鼻部における解剖学的に望ましい注入ポイントが示されており、臨床ではDSNに4単位、鼻筋の横走部や鼻翼部にはそれぞれ2単位程度が用いられています[1]

悩み注入部位推奨用量効果の内容
垂れ鼻(笑顔時)鼻中隔下制筋(DSN)4単位鼻先の下垂抑制
小鼻フレア鼻筋 鼻翼部各側2単位鼻翼の広がり抑制
バニーライン鼻筋 横走部各側2単位鼻の横じわ消失
笑顔時の歯茎見え+鼻翼下がり上唇鼻翼挙筋(LLSAN)各側2単位ガミースマイル+鼻翼挙上抑制
総合(笑顔時のバランス)DSN+鼻筋(4部位)合計12〜16単位笑顔の自然さ向上
鼻ボトックス注入ポイント — DSN・鼻筋横走部・鼻翼部・上唇鼻翼挙筋の位置と用量

「鼻中隔下制筋(DSN)」が一番人気の理由

鼻ボトックスのご相談で特に多いのが「笑った時に鼻先が下がる」(plunged nose)というお悩みです。CignaらのRCTでは、DSNへのボトックス注入を行った介入群20名で、生理食塩水のプラセボ群と比べて鼻先の挙上と人中の延長が統計的に有意に確認されました[2]。注入は鼻下中央(人中の上端)から針先を骨に当たるまで深く進め、4単位を骨膜直上に注入します。表面的な注入では効果が出にくく、深さがポイントになります。

「上唇鼻翼挙筋(LLSAN)」併用でガミースマイルも改善

笑った時に上の歯茎が大きく見える「ガミースマイル」を併発している場合、LLSANにもボトックスを追加することで、一石二鳥の効果が得られます[1]。LLSANは鼻翼の付け根から上唇に走る筋肉で、ここを和らげると上唇の挙上が抑えられ、歯茎の見える量も減ります。ガミースマイルボトックスと組み合わせて受けられる方は、30代の方では珍しくありません。

ボツリヌストキシン製剤|国内承認 vs 未承認

日本で使用されるボツリヌストキシン製剤は、国内承認薬剤医師個人輸入による未承認製剤に分かれます。鼻部のように少量・繊細な調整が必要な部位では、製剤の品質が結果に影響します。

製剤名承認特徴1単位あたりの相場
ボトックスビスタ(アラガン)国内承認世界的に最も実績がある800〜1,500円
ゼオミン(メルツ)国内承認複合タンパクを除いた純粋型700〜1,200円
ニューロノックス(韓・メディトックス)未承認(韓)コスパ重視300〜600円
ボツラックス(韓・ヒューゲル)未承認(韓)韓国国内で広く使用300〜600円
イノトックス(韓・メディトックス液体型)未承認(韓)希釈不要・即注入可能500〜800円

「未承認=危険」ではない、ただ救済制度の対象外:韓国製ボトックスも世界中で広く使われており、信頼できるメーカーの製品については一定の安全性データが蓄積されています。ただし、万一重篤な副作用が起きた場合、日本の医薬品副作用被害救済制度の対象外になる制度上のリスクがあります。さらに、製剤によって希釈倍率・効果発現速度・持続期間が微妙に違うため、毎回違う製剤を使うと結果のブレが大きくなります。同じクリニックで同じ製剤を継続するのが安定した結果につながります。

「韓国製ボトックス」を選ぶ前に確認したい3点

料金重視で韓国製を選ばれる方も多いですが、注入前に次の三点は必ず確認しておきたいところです。

ダウンタイム|当日〜2週間の経過

時期状態外出・メイク
当日針穴の赤み・軽い腫れマスクで隠してすぐ帰宅可
翌日針穴ほぼ目立たない通常メイク可
2〜3日軽い内出血(個人差)コンシーラーで隠せる
3〜7日効果が出始める通常生活
2週間最大効果到達仕上がり確認・追加注入判断
1〜3か月効果維持通常生活
3〜4か月効果減弱次回注入のタイミング

「金曜午後→月曜出社」のスケジュール例

鼻ボトックスはダウンタイムがほぼゼロのため、平日の昼休みでも施術できます。金曜午後に施術して土日で針穴を落ち着かせ、月曜から通常勤務が一般的な流れです。効果は3〜7日後から出始め、2週間で最大に達します。結婚式・証明写真撮影などのイベントがある場合は、イベントの2〜3週間前に注入するのが最適なタイミング。直前すぎると効果がまだ出ていない、または左右差が落ち着いていない可能性があります。

リスクと失敗例・回避策

鼻ボトックスの重篤合併症リスクは、フィラー注入と比べると相対的に低めです。Tamuraらの29万症例研究では、フィラーを含む顔面注入全体の重篤合併症率が0.0041%と報告されています[4]。鼻ボトックス単独で考えれば、軽度から中等度の副作用が中心になります。

頻度症状対応
高頻度針穴の赤み・軽い内出血3日程度で改善
中頻度左右差(数日〜2週間)2週間後の再診で追加調整
中頻度効果不足2週間後に追加注入で調整
低頻度笑顔の不自然さ効果切れを待つ(2〜3か月)
低頻度上唇の動きにくさ2〜3か月で自然回復
口角下垂・発音しづらさ2〜3か月で自然回復
非常に稀アレルギー反応抗ヒスタミン薬・経過観察

「鼻ボトックスで笑顔が不自然になった」失敗例

過剰な用量は「人形のような不自然な笑顔」につながる:鼻ボトックスで最も多い失敗は、用量が多すぎて笑顔の自然さが失われるケースです。Yiらが提案する適正用量はDSNに4単位、鼻筋に各側2単位ですが[1]、これを倍にすると「鼻がまったく動かない不自然な笑顔」になってしまいます。表情の自然さを保つには、最初は控えめの用量から始めて、2週間後に効果を見ながら追加する段階的なやり方が安全です。

クリニック選びで確認すべき5項目

料金相場

料金表示について:以下の料金は税込の相場目安です。実際の料金は使用製剤・クリニック・注入量によって異なります。

施術内容料金相場用量目安
DSN単独(垂れ鼻)1.5万円〜3万円4単位
鼻筋単独(小鼻フレア or バニーライン)2万円〜4万円各側2単位×左右
DSN+鼻筋セット3万円〜5万円合計12〜16単位
鼻ボトックス+ガミースマイル4万円〜7万円合計16〜20単位
韓国製で施術1.5万円〜3万円合計12〜16単位
ボトックスビスタで施術4万円〜7万円合計12〜16単位

「年間維持コスト」で考える

鼻ボトックスは2〜4か月で効果が切れるため、年3〜4回の継続が必要になります。年間維持コストを計算すると、韓国製では1.5万円×4回で6万円、ボトックスビスタでは4万円×4回で16万円が目安です。手術と比べると初期投資は低く済みますが、長期で見ると差が縮まります。「とりあえず数か月だけ試したい」「結婚式前だけ」という用途には向きますが、長く保ちたい場合は鼻尖形成などの手術を検討するのも合理的です。美容整形全体の費用相場で他の施術と並べてみると、判断しやすくなります。支払いガイドにはクレジット分割や医療ローンの活用パターンも載せています。

他施術との併用|横顔と笑顔のバランス

鼻ボトックスは「表情で動いた時の鼻」のお悩みに特化した施術なので、他のお悩みも併せ持つ場合は、別の施術との併用が効果的です。Redaelliは2008年の研究で、ヒアルロン酸との併用による「メディカル鼻形成」が95症例で平均満足度9.1/10点を得たと報告しています[3]

悩み鼻ボトックスの役割併用候補
笑顔時の鼻先下垂のみ主役単独でOK
鼻先下垂+鼻が低い動的改善鼻ヒアル隆鼻術
鼻先下垂+ほうれい線動的改善ほうれい線ヒアル
小鼻フレア+小鼻が大きい動的改善小鼻縮小
笑顔時の歯茎見え+鼻翼下がり並行ガミースマイルボトックス
鼻先下垂+鼻基底の凹み動的改善貴族フィラー
笑顔時の表情全体並行顎ボトックス小鼻ボトックス
「鼻を全体的に整えたい」総合検討鼻を高くする方法全方法の比較から
笑顔時の鼻+顔全体の若返り並行糸リフトハイフ

「メディカル鼻形成」というアプローチ

Redaelliが提唱した「メディカル鼻形成(Medical Rhinoplasty)」は、ヒアルロン酸で形を整え、ボトックスで表情を整えるという、非外科的鼻整形のコンセプトです[3]。例えば、鼻が低く笑うと垂れてしまう方に、鼻筋にヒアルを入れて高さを足しつつ、DSNにボトックスを打って笑顔時の下垂も抑えるという組み合わせが代表例です。1回のクリニック訪問で両方を済ませられるため、手術にためらいのある方には自然な選択肢になります。ただし鼻部のヒアル注入には血管閉塞由来の重篤合併症が稀に報告されており[5]、ヒアル併用時はヒアルロニダーゼ常備など、ヒアル単独施術と同等の安全体制が整ったクリニックを選ぶ必要があります。鼻ヒアルと組み合わせて検討される方も多く見られます。

術後のケア|結果をしっかり出すための過ごし方

時期すべきこと避けるべきこと
当日軽い冷却・通常生活飲酒・激しい運動・サウナ・うつ伏せ寝
当日〜4時間表情を意識的に動かす注入部位を強くこする
1〜3日軽いメイク可顔の強いマッサージ・うつ伏せ
3〜7日通常メイク・通常生活効果未達でも判断は後
2週間後仕上がり確認・追加判断自己判断で再注入しない
異常時すぐにクリニックへ連絡自己判断で様子見しない

「注入後4時間の表情運動」で効果がブレない

術後4時間は意識的に表情を動かすと、ボツリヌストキシンが目的の筋肉に均等に取り込まれ、左右差が出にくくなります。注入直後の数時間で「笑う」「しかめる」「『いー』と発声する」を10秒ずつ繰り返すと、効果のブレが小さくなるという経験則が知られています。一方、強いマッサージや顔のうつ伏せ寝は、薬剤が周囲の意図しない筋肉に拡散するリスクがあるため、当日は避けてください。

よくある質問(FAQ)

Q. 鼻ボトックスは何分で終わりますか?
注入自体は5〜10分で終わります。針はインスリン用の細い針を使うため、痛みも輪ゴムでパチンと弾かれた程度。クリニック滞在時間は問診・カウンセリング込みで30〜60分が一般的です。麻酔クリームを使うクリニックでは20分前にクリームを塗布するため、トータルで1時間程度を見込んでください。
Q. いつから効果が出始めて、ピークはいつですか?
効果は3〜7日後から出始め、2週間後に最大効果に達します。注入翌日に「変わってない」と感じても焦らず、2週間待つことが大切です。2週間経っても効果が薄ければ、再診で追加注入の相談ができます。結婚式・撮影などのイベント前に施術する場合は、イベントの2〜3週間前がベストタイミングです。
Q. 鼻ボトックスで本当に「笑顔の鼻先下垂」が治りますか?
CignaらのRCTでは、介入群20名で生理食塩水のプラセボ群と比べ、鼻先の挙上と人中の延長が統計的に有意に確認されています。患者満足度は平均6.3/10点でした。骨格や軟骨レベルの問題ではなく、表情筋(DSN)の過活動が原因のケースであれば、明確な改善が期待できます。ただし、無表情時の静的な鼻先下垂に対しては効果が限定的です。
Q. 効果はどのくらい持続しますか?
2〜4か月が目安です。個人差があり、初回は2か月で切れる方が多く、継続注入を重ねると効果が長く持つ傾向があります(筋肉が萎縮するため)。年3〜4回の継続注入で維持できます。「気に入らなかったら効果が切れるまで待つだけ」のため、ヒアルやプロテーゼと比べて気軽に試せるのがメリットです。
Q. 笑顔が不自然になりませんか?
適正用量(DSN 4単位、鼻筋各側2単位)であれば、自然な範囲の効果に収まります。過剰な用量や、注入位置が表面的すぎると「鼻が動かない不自然な笑顔」になることはあります。初回は控えめの用量で始め、2週間後の再診で効果を見て追加するアプローチが安全です。経験豊富な医師は、患者の表情を見ながら用量を調整します。
Q. 鼻ボトックスと小鼻縮小、どっちを選べばいい?
「笑った時だけ小鼻が広がる」なら鼻ボトックス、「無表情でも小鼻が大きい」なら小鼻縮小、というのが基本の使い分けです。ボトックスは表情筋の過活動を抑える施術なので、表情を動かしたときの変化に効きます。骨格・軟部組織レベルでの小鼻の大きさには効果がないため、無表情時の幅に不満があるなら小鼻縮小が第一選択です。
Q. 鼻ボトックスはバニーライン(鼻のしわ)にも効きますか?
はい、バニーラインは鼻筋(横走部)の過活動が原因なので、ボトックスの良い適応です。「いー」と発声した時や、強く笑った時に鼻に横じわが出る方に、鼻筋横走部の左右に各2単位を注入することで、しわが目立たなくなります。眉間ボトックスを受けている方は、相対的に鼻のしわが目立つようになることがあるため、セットで注入することも多いです。
Q. 韓国製ボトックスを使うクリニックは避けたほうがいいですか?
「未承認=危険」というわけではありません。韓国製ボトックス(ニューロノックスやボツラックスなど)は世界中で使われており、一定の安全性データも蓄積されています。ただし制度上のリスクは三つあります。万一の重篤副作用時に救済制度の対象外になること、製剤によって希釈倍率や効果発現が異なること、そしてロット管理が施設に依存することです。料金を重視するなら韓国製、安全性と実績を重視するなら国内承認のボトックスビスタやゼオミン、というように用途で選び分けるのが安心です。
Q. 鼻ボトックスで失敗したら修正できますか?
ヒアルやプロテーゼのような「除去」はできませんが、2〜4か月待てば自然に元に戻るのが鼻ボトックスの最大のメリットです。左右差・効果不足は2週間後の再診で追加注入で調整、過剰な効果や口角下垂などは効果が切れるまで自然回復を待ちます。失敗の影響が短期間で済むため、「まずボトックスで試してから手術検討」というステップが働く世代に支持されています。
Q. 40代・50代でも遅くないですか?
遅くありません。むしろ40代以降は加齢で鼻先が下垂しやすくなり、笑顔時の鼻先下垂が目立つようになってくる年代です。Yiらのレビューでも、加齢に伴う鼻先下垂への対応として鼻ボトックスの有用性が記述されています。皮膚が薄くなる影響で内出血が出やすくなるため、注入前2週間は抗凝固薬・ビタミンE・魚油サプリの中止が推奨される、という程度の調整は必要です。年齢を理由に「もう遅い」とあきらめる必要はありません。
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参考文献(PubMed 収載論文)

  1. Yi KH, Lee JH, Kim SO, et al. “Botulinum neurotoxin injection for treating plunged nose and post-rhinoplasty: anatomical perspectives of depressor septi nasi, nasalis, levator labii superioris alaeque nasi muscle.” Anat Cell Biol. 2023;56(4):409-414. PMID 37496386
  2. Cigna E, Sorvillo V, Stefanizzi G, Fino P, Tarallo M. “The use of botulinum toxin in the treatment of plunging nose: cosmetic results and a functional serendipity.” Clin Ter. 2013;164(2):e107-113. PMID 23698211
  3. Redaelli A. “Medical rhinoplasty with hyaluronic acid and botulinum toxin A: a very simple and quite effective technique.” J Cosmet Dermatol. 2008;7(3):210-220. PMID 18789057
  4. Tamura T, Tamura T, Okumura K, Funakoshi Y, Teranishi H. “Serious Complications of Hyaluronic Acid Fillers — A Retrospective Study of 290,307 Cases.” Ann Plast Surg. 2025;94(6):630-633. PMID 40358958
  5. Beleznay K, Carruthers JDA, Humphrey S, Carruthers A, Jones D. “Update on Avoiding and Treating Blindness From Fillers: A Recent Review of the World Literature.” Aesthet Surg J. 2019;39(6):662-674. PMID 30805636

本記事は上記の学術文献をもとに作成しており、医療情報の正確性を担保するため、すべて PubMed(米国国立医学図書館 NLM 運営の学術論文データベース)収載論文を出典としています。

鼻整形 ガイド (47 / 53)

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