斜鼻完全ガイド
曲がった鼻の原因の3タイプ別自己診断・治す方法・骨切り術・料金・失敗回避を解説

斜鼻(しゃび/deviated nose)は、鼻が左右どちらかに曲がっている状態の総称で、原因は1つではありません。(1) 軟骨性(鼻中隔軟骨が偏位しているタイプ)、(2) 骨性(鼻骨が傾いているタイプ)、(3) 複合性(両方が組み合わさるタイプ)。さらに、先天性か外傷性(過去の鼻骨折・打撲)かで、治療アプローチが大きく変わります。本記事では、3タイプの自己診断・先天性か外傷性かの見極め・鼻骨骨切り術(osteotomy)・septoplasty・spreader graft の選択・料金30〜100万円・ダウンタイム2〜4週間・失敗回避まで、医学論文5編から見えてくる治療の全体像を整理します。

斜鼻 — 曲がった鼻の3つの原因タイプと改善方法
広告なし・独立編集
ClinicJapan編集部は、皮膚科専門医によるサイト方針監修のもと、PubMed収載論文・公開された医療文献・厚生労働省「医療広告ガイドライン」をもとに記事を作成・更新しています。本記事は斜鼻の悩み起点で書かれた解説ガイドです。手術術式の比較は鼻尖形成 完全ガイド、隆鼻術は隆鼻術 完全ガイド、鼻整形全体は鼻整形 完全ガイドでまとめています。編集方針について →

「正面から見ると鼻が少し曲がっている気がする」「写真の顔がアンバランスに見える」「子どもの頃に鼻を打ったことがあって、それから鼻のラインが気になる」。こうした悩みは、医学的には斜鼻(deviated nose)と呼ばれます。Jang らの2008年の斜鼻分類研究では、斜鼻は骨性ピラミッドと軟骨性ヴォールトの2つの水平サブユニットの偏位パターンに応じて5タイプに分類され、タイプ別に術式選択が異なると報告されています[1]。斜鼻は「軟骨」「骨」「両方」のどこが原因かによって、選ぶべき治療法がまったく異なります。さらに、過去の外傷の有無も術式選択に大きく影響します。この記事では、家でできる自己診断から、タイプ別に適した選択肢まで、医学論文をもとに一つずつ整理していきます。

斜鼻には3つの原因タイプがあります:(1) 軟骨性斜鼻(鼻中隔軟骨や下外側軟骨が偏位し、鼻先・鼻柱が曲がる)、(2) 骨性斜鼻(鼻骨が傾き、鼻筋の上部が曲がる)、(3) 複合性斜鼻(軟骨と骨の両方が偏位)。さらに、原因が先天性外傷性(過去の鼻骨折・打撲)かで治療難易度が変わります。軟骨性鼻尖形成+septoplasty(鼻中隔矯正)+spreader graft で50〜80万円、骨性は鼻骨骨切り術(osteotomy)で30〜60万円、複合性は両方の併用で60〜100万円が相場です。Jang らの2008年の斜鼻分類研究では、骨性ピラミッドと軟骨性ヴォールトの偏位パターンに応じて、術式選択が大きく変わることが示されています[1]。修正手術は初回より1.5〜2倍の難易度になるため、最初の医師選びが何より大切です。

※効果・ダウンタイム・料金には個人差・施設差があります。施術前に必ず医師の診察を受けてください。
iClinicJapanは厚生労働省の医療広告ガイドラインに沿って記事を作成しています。 詳細はこちら →

斜鼻治療に関する重要な情報開示

本記事で解説する施術には、厚生労働省「医療広告ガイドライン(令和6年3月改訂)」に基づき、以下の情報提供が必要です。

  1. 自由診療:美容目的の斜鼻治療(鼻骨骨切り術・septoplasty・spreader graft等)は、すべて保険適用外の自由診療です。ただし、鼻中隔湾曲症による鼻閉などの機能的問題が主訴の場合は、耳鼻咽喉科での保険診療が可能なケースもあります。
  2. 外科的処置・使用材料:本術式は切開を伴う処置です。骨切り術は鼻骨を意図的に骨折させる処置で、出血・腫れが大きい手技です。使用される医療用縫合糸・自家軟骨は、医師の個人輸入による国内未承認品が含まれる場合があります。
  3. 適応外使用:使用される医療用材料の本来の薬機法承認用途とは異なる、美容目的での使用は適応外使用に該当する場合があります。
  4. 諸外国における安全性情報・救済制度:斜鼻治療は国際的に確立された美容・機能外科手技ですが、Kim & Toriumi らの外傷後鼻変形に関する総説で示されているように、術後合併症(瘢痕化・左右差残存・知覚異常・鼻閉の悪化・修正手術の必要性等)が一定数で起こり得ます[2]。万一重篤な副作用が発生した場合、未承認材料の使用または医師の判断による施術については、日本の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる点にご留意ください。

施術を検討される方は、術式の詳細・修正保証の範囲について、事前に医師へ必ずご確認ください。

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鼻整形シリーズ 42/45

斜鼻の自己診断|3タイプを切り分ける

このページの位置づけ:「斜鼻」は鼻が左右どちらかに曲がっている悩みです。鼻先が下に向いている悩みは垂れ鼻上向き豚鼻、横顔で段差があるのは鷲鼻(ハンプ)、鼻先が丸いのは団子鼻に該当します。斜鼻は他の悩みと併発しやすく、たとえば外傷で鼻骨が曲がり、同時にハンプが形成されるケースは少なくありません。鼻の骨がない悩みとは別物です。

「斜鼻を治したい」と考えるなら、最初にすべきは原因タイプの切り分けです。一見同じ「曲がった鼻」に見えても、原因タイプによって適した術式は大きく異なり、判断を誤ると効果のない施術を選んでしまう可能性があります。鼻整形の全体像もあわせて参照してください。

タイプ原因主な特徴適した方法
軟骨性斜鼻鼻中隔軟骨・下外側軟骨の偏位鼻先・鼻柱が曲がっているseptoplasty+spreader graft
骨性斜鼻鼻骨の傾き鼻筋の上部が曲がっている鼻骨骨切り術(osteotomy)
複合性斜鼻軟骨+骨の両方鼻全体が曲がっているosteotomy+septoplasty+spreader graft
機能的問題を伴う鼻中隔湾曲症鼻閉・いびき・口呼吸耳鼻咽喉科で保険診療も
斜鼻の3タイプ — 軟骨性・骨性・複合性の解剖学的違い

「正面写真テスト」で偏位の位置を確認

ご自身でできる最も簡単な判定法が、正面写真テストです。スマホで真正面から顔写真を撮り、(1) 顔の正中線(眉間→人中→顎の中央を結ぶ線)を鏡で確認、(2) 鼻のどの部位が偏位しているかをチェックします。

「鼻呼吸テスト」で機能的問題の有無を確認

正面写真テストに加えて、鼻呼吸テストもあわせて行うと、機能的問題(鼻中隔湾曲症)の有無が分かります。片方ずつ鼻を指で軽く塞ぎ、もう片方で深呼吸してください。

先天性か外傷性か|原因の見極め

斜鼻は、原因によって大きく先天性(congenital)と外傷性(traumatic、過去の鼻骨折・打撲の後遺症)の2つに分かれます。Kim & Toriumi の外傷性鼻変形に関する研究では、外傷性のケースは骨折や軟骨骨折後の瘢痕化により、先天性のケースより術式選択と手術精度の難易度が高くなると指摘されています[2]

原因主な背景難易度第一選択
先天性(軽度)成長過程での自然な偏位標準septoplasty+spreader graft
先天性(中等度〜重度)顔面非対称を伴うosteotomy+septoplasty+spreader graft
外傷性(軽度)幼少期の鼻打撲標準osteotomy
外傷性(重度)骨折+瘢痕化非常に高osteotomy+肋軟骨グラフト
二次性(過去の手術後)過去の鼻整形修正での偏位非常に高修正経験豊富な医師に限定

「子どもの頃の鼻打撲が、大人になって斜鼻になっている」ケースは少なくありません:幼少期に鼻を強く打った経験がある方は、当時は痛みが引いて気にしなくなっても、成長過程で鼻骨や軟骨に偏位が固定され、大人になってから「鼻が曲がっている」と気づくことがあります。Jang & Kwon らの2010年の重度斜鼻27例の研究では、改良型 extracorporeal septoplasty(体外鼻中隔形成術)により、患者の89%が美容的結果に満足し、術前に中等度〜重度の鼻閉があった23例全員が術後の鼻呼吸改善に満足したと報告されています[3]。子どもの頃のスポーツ・転倒・兄弟げんか・部活動などで鼻を打った経験を、診察時に医師に伝えると、術式選択がより正確になります。

「外傷性斜鼻」は瘢痕組織がカギ

外傷性斜鼻で最も難しいのは、骨折時に形成された瘢痕組織が、矯正後も鼻を元の偏位に戻そうとする力です。Roofe & Murakami の外傷性および術後斜鼻の治療に関する総説では、外傷性のケースでは骨切り術だけでなく、鼻を水平方向の3分割(上・中・下)に分けて、各部位の構造異常に応じた構造的支持の再構築と気道機能の維持が重要と指摘されています[4]。修正経験の豊富な医師に相談することが重要です。

術式|骨切り術・septoplasty・spreader graft

斜鼻矯正は単一の術式ではなく、症例の原因・タイプ・重症度によって複数の術式を組み合わせます。鼻尖形成 完全ガイド隆鼻術 完全ガイドで関連術式を整理していますが、ここでは斜鼻に特化して解説します。Roofe & Murakami の総説でも、斜鼻は水平方向の3分割(上:鼻骨、中:軟骨性ヴォールト、下:鼻先・鼻柱)ごとに対応する術式を選び、組み合わせることが推奨されています[4]

術式対象適応料金
Septoplasty(鼻中隔矯正)鼻中隔軟骨軟骨性斜鼻30〜50万円
Spreader graft中部鼻筋軟骨性斜鼻・中部偏位+10〜20万円
鼻骨骨切り術(osteotomy)鼻骨骨性斜鼻30〜60万円
Extracorporeal septoplasty重度の鼻中隔偏位軟骨性(重度)60〜80万円
Osteotomy+septoplasty+spreader複合性複合性斜鼻60〜100万円
肋軟骨グラフト追加瘢痕化・組織不足外傷性(重度)+20〜30万円
斜鼻矯正の術式 — osteotomy・septoplasty・spreader graft

Septoplasty(鼻中隔矯正)|軟骨性の基本術式

軟骨性斜鼻の基本術式が septoplasty(鼻中隔矯正)です。偏位した鼻中隔軟骨を切除・整復・再固定することで、鼻全体の正中を再構築します。Jang & Kwon らの研究では、特に重度の鼻中隔偏位に対する extracorporeal septoplasty(体外鼻中隔形成術)の有効性が示されており、患者の89%が美容的結果に、鼻閉のあった全例が呼吸改善に満足しています[3]。鼻中隔軟骨を一度完全に取り出して体外で形を整え、再挿入する高度な術式で、難治性の軟骨性斜鼻に対する第一選択です。鼻閉などの機能的問題も同時に改善できる利点があります。

Spreader graft|中部鼻筋の偏位を支える

Septoplasty だけでは、術後に中部鼻筋(middle vault)が再び偏位することがあります。これを防ぐためにspreader graft(スプレッダーグラフト)を中部鼻筋の左右に挿入することで、構造的な支持を強化します。Boccieri らの斜鼻矯正の研究では、鼻中隔の staggered intracartilaginous incisions と unilateral spreader graft を組み合わせた "septal crossbar graft" 技術により、矯正した軟骨が元の偏位に戻ろうとする傾向を抑える効果が報告されています[5]。料金は septoplasty に追加で10〜20万円が目安です。

鼻骨骨切り術(osteotomy)|骨性斜鼻の基本術式

骨性斜鼻の基本術式が鼻骨骨切り術(osteotomy)です。偏位した鼻骨を意図的に骨折させ、正中位置に整復する処置で、外側骨切り(lateral osteotomy)と内側骨切り(medial osteotomy)を組み合わせて行います。出血・腫れが他の鼻整形より大きく、術後はギプス固定が必要です。Roofe & Murakami の総説では、骨切り術と各部位の構造異常に応じた支持の再構築が、斜鼻矯正の最終結果を大きく左右すると指摘されています[4]。料金は30〜60万円が目安です。

外傷性・重度のケース|肋軟骨グラフト追加

外傷性で瘢痕化が強い、または組織量が不足している重度のケースでは、肋軟骨を採取してグラフトに使うことで、構造的な支持を補強します。Roofe & Murakami の総説でも、構造的支持の再構築には自家軟骨(中隔軟骨が不足する場合は耳介軟骨・肋軟骨)を用いた spreader graft や caudal septal extension graft の併用が有効と報告されています[4]。料金は追加で20〜30万円、ダウンタイムも肋骨採取部の痛みが加わるため、通常より慎重な術後管理が必要です。

どのくらい変わるか|タイプ別の効果幅

斜鼻矯正の効果は、タイプ・重症度・原因によって大きく異なります。Roofe & Murakami の外傷性および術後斜鼻の総説では、術後に再び曲がってくる「再偏位」を防ぐためには、各部位の構造的支持の確実な再構築と、患者との明確なゴール共有が不可欠だと指摘されています[4]。視覚的には、正面で鼻の正中線が顔の正中線と一致するようになり、写真映りの顔のバランスが大きく整います。

術式効果の出方印象の変化
Septoplasty単独軽度〜中等度鼻先・鼻柱の偏位が改善
Septoplasty+spreader graft中等度中部鼻筋も整う
鼻骨骨切り術単独中等度〜高度鼻筋上部の偏位が改善
Osteotomy+septoplasty+spreader高度鼻全体が正中に整う
肋軟骨追加高度瘢痕組織にも対応

「再偏位」のリスク

斜鼻矯正で最も注意すべきリスクが、術後の再偏位(recurrence)です。特に外傷性・重度のケースでは、瘢痕組織の引き戻し力により、術後半年〜1年で徐々に再偏位が起こることがあります。Roofe & Murakami の総説では、各部位(上:鼻骨、中:軟骨性ヴォールト、下:鼻先)の構造的支持の確実な再構築と、術後のギプス固定・テーピングの遵守が、再偏位防止のカギとされています[4]。症例経験の豊富な医師は、術後3〜6か月の経過で再偏位の兆候を観察し、必要に応じてテーピングなどの保守的介入を行います。クリニック選びでは、術後フォロー体制のあるクリニックを選ぶと、後悔を減らせます。

ダウンタイム|タイプ別の経過

術式腫れピーク外出可能最終仕上がり
Septoplasty単独3〜7日抜糸後7日3〜6か月
Septoplasty+spreader graft3〜7日抜糸後7日3〜6か月
鼻骨骨切り術単独1〜2週間ギプス除去後10〜14日6〜12か月
Osteotomy+septoplasty+spreader2週間〜ギプス除去後14日6〜12か月
肋軟骨追加2週間〜ギプス除去後14日6〜12か月

「骨切り術」のダウンタイムは長い

骨切り術を伴う斜鼻矯正は、他の鼻整形と比べてダウンタイムが2〜4週間と長いのが特徴です。鼻骨を意図的に骨折させるため、出血・腫れ・内出血(パンダ目状の青あざ)が顔全体に出ます。1〜2週間はギプス固定が必要で、その間は仕事・学校を休む方が多いです。30代の方では、大型連休(GW・夏季休暇・年末年始)の前後に手術を組むケースが目立ちます。

30代に多いスケジュール例

骨切り術を含む斜鼻矯正は、目標日から逆算するなら3か月以上の余裕が必要です。経過の目安は次のとおりです。

リスク・失敗・修正

頻度症状持続対応
非常に高い腫れ・内出血(特に骨切り術)2〜4週間冷却・経過観察
高頻度鼻の硬さ3〜6か月自然軟化
高頻度鼻の知覚低下3〜6か月自然回復
中頻度傷跡の赤み(open法)3〜6か月テーピング・UVケア
中頻度再偏位(recurrence)持続修正手術
低頻度感染1〜2週間抗生剤
低頻度鼻閉の悪化持続修正手術
低頻度鼻の左右非対称残存持続修正手術

「鼻閉の悪化」というリスク

斜鼻矯正で特に注意すべきリスクが、術後の鼻閉(鼻づまり)悪化です。Septoplasty で鼻中隔軟骨を切除しすぎると、鼻中隔の支持力が落ち、鞍鼻(saddle nose)や鼻閉が発生することがあります。Boccieri らの研究では、L字型の鼻中隔ストラットを温存しつつ spreader graft を併用する技術により、術後の中部ヴォールトの支持を維持できることが報告されています[5]。事前に「鼻中隔をどれくらい切除する予定か」「中部鼻筋の支持はどう確保するか」を医師に確認すると、このリスクを減らせます。

「修正手術は初回より1.5〜2倍難しい」実態:斜鼻矯正の修正手術は、特に難易度が高いです。理由は主に、(1) 一度切除した鼻中隔軟骨の再採取が困難(耳介・肋軟骨が必要)、(2) 瘢痕組織で皮膚と粘膜の動きが制限される、(3) 骨切り術後の鼻骨の癒合状態が読みにくい、といったあたりです。料金は初回の1.5〜2倍、医師の修正経験も重要になります。最初にどの医師に手術を任せるかで、その後の経過と満足度は大きく分かれます鼻整形 修正安全性ガイドでは医師選びの軸をまとめています。

料金相場

料金表示について:以下の料金は税込の相場目安です。実際の料金はクリニック・タイプ・術式によって異なり、麻酔代・術後検診料・抜糸代が別途発生する場合があります。機能的問題(鼻中隔湾曲症)が主訴の場合、耳鼻咽喉科で保険診療になるケースもあります。

術式料金相場適応
Septoplasty単独30万円〜50万円軟骨性斜鼻(軽度)
Septoplasty+spreader graft40万円〜70万円軟骨性斜鼻(中等度)
鼻骨骨切り術単独30万円〜60万円骨性斜鼻
Extracorporeal septoplasty60万円〜80万円重度の軟骨性斜鼻
Osteotomy+septoplasty+spreader60万円〜100万円複合性斜鼻
肋軟骨追加+20万円〜30万円外傷性・重度
修正手術初回の1.5〜2倍

「機能と形」を同時に整えるなら耳鼻咽喉科経由も検討

鼻中隔湾曲症による鼻閉などの機能的問題が主訴の場合、耳鼻咽喉科での保険診療(septoplasty)が可能なケースがあります。ただし、外見の矯正(spreader graft・骨切り術)は自由診療になることが多いため、機能と形を同時に整えるなら、耳鼻咽喉科と美容外科が連携しているクリニックを選ぶのが一つの方法です。美容整形全体の費用感支払いガイドもあわせて参照してください。

他施術との併用|鼻全体のバランス

斜鼻+他の悩み斜鼻の役割併用候補
斜鼻のみ主役単独でOK
斜鼻+ハンプ並行鷲鼻(ハンプ)削り
斜鼻+低い鼻筋並行隆鼻術
斜鼻+鼻先の丸み並行団子鼻の手術
斜鼻+鼻先のプロジェクション不足並行忘れ鼻の手術
斜鼻+鼻中隔湾曲症(鼻閉)並行耳鼻咽喉科経由のseptoplasty
「鼻を整えたい」総合検討鼻を高くする方法鼻全体の併用

「外傷性斜鼻+ハンプ」のセットは多い

鼻を強く打って斜鼻になった方は、同時にハンプ(鼻筋の段差)も形成されているケースが多いです。鼻骨を骨切り術で整復する際に、同時にハンプを削ることで、両方の悩みを一度に解決できます。同時手術はダウンタイムが一度で済み、結果も総合的に整うため、外傷性斜鼻+ハンプは現場で最も多いセットの一つです。詳細は鷲鼻(ハンプ)を参照してください。

術後のケア|結果を最大化する過ごし方

時期すべきこと避けるべきこと
当日〜3日冷却・安静・処方薬の服用飲酒・激しい運動・サウナ・うつ伏せ
4〜10日ギプス保護・処方薬を続ける強い洗顔・鼻を強く触る・メイク・眼鏡
ギプス除去後(10〜14日)テーピング・UVケアサウナ・激しい運動・鼻を強くかむ
1〜3か月テーピング継続・UVケア徹底傷跡を強くこする・鼻のマッサージ・眼鏡
3〜6か月定期検診(再偏位チェック)強い衝撃(スポーツでの鼻打撲等)

術後ケアで特に重要なのは、眼鏡の使用を避けること・UVケア・テーピングの3点です。骨切り術後の鼻骨は癒合に2〜3か月かかるため、その間に眼鏡をかけると鼻骨に圧力がかかり、再偏位の原因になります。コンタクトへの一時的な切り替えがおすすめです。また、傷跡が紫外線に当たると色素沈着が長引き、テーピングをサボると傷跡が盛り上がりやすくなります。カウンセリングガイドでは、医師に質問すべきことをまとめています。

よくある質問(FAQ)

Q. 子どもの頃に鼻を打ったことがあります。今からでも斜鼻は治せますか?
治せます。外傷性斜鼻は成人になってからの矯正が可能で、診察時に「子どもの頃に鼻をぶつけた経験」を医師に伝えると、術式選択がより正確になります。骨切り術+septoplasty+spreader graftの組み合わせが標準で、瘢痕化が強い場合は肋軟骨グラフトを追加します。料金は60〜100万円、ダウンタイムは2〜4週間が目安です。修正経験の豊富な医師を選ぶことが重要です。
Q. 自分の斜鼻はどのタイプか、家でどう判定できますか?
「正面写真テスト」が最も簡単です。スマホで真正面から顔写真を撮り、顔の正中線(眉間→人中→顎の中央を結ぶ線)に対して鼻のどの部位が偏位しているかをチェックします。鼻筋の上部が曲がっている → 骨性、鼻先・鼻柱が曲がっている → 軟骨性、全体が曲がっている → 複合性です。ただし、最終的には診察での詳細な評価が必要です。
Q. ヒアルロン酸で斜鼻は治せますか?
軽度の見た目の改善には、ヒアルロン酸注入で凹んでいる側にボリュームを足し、視覚的にまっすぐ見せる方法があります。料金は5〜15万円、ダウンタイムはほぼゼロですが、根本的な骨格の問題は解決できず、効果も6か月〜1年で消えます。中等度以上の斜鼻には骨格的アプローチ(骨切り術・septoplasty)が必要です。「お試し」としてヒアルロン酸から始め、満足できなければ手術を検討する方も多いです。
Q. 鼻骨骨切り術はどれくらい痛いですか?
手術は全身麻酔または静脈麻酔下で行うため、術中の痛みはありません。術後は腫れ・内出血(パンダ目状の青あざ)が2〜3週間、鈍痛が1週間程度続きますが、処方薬でコントロールできる範囲です。最も大変なのは、ギプス固定中の1〜2週間で、洗顔・メイク・眼鏡が制限されることです。30代の方は、この期間に合わせて仕事を休まれるケースが多く見られます。
Q. 鼻中隔湾曲症で鼻閉もあります。耳鼻咽喉科で保険治療できますか?
機能的問題(鼻閉・いびき・口呼吸)が主訴の場合、耳鼻咽喉科でのseptoplastyは保険診療が可能です。ただし、外見の矯正(spreader graft・骨切り術)は自由診療になることが多いです。機能と形を同時に整えるなら、耳鼻咽喉科と美容外科が連携しているクリニックを選ぶのが一つの方法です。先に耳鼻咽喉科で機能評価を受け、その結果をもとに美容外科に相談する流れも有効です。
Q. 30代でも斜鼻矯正を受けて大丈夫ですか?
受けられます。斜鼻矯正を受ける年齢は20代から50代までさまざまですが、いちばん相談が多いのはやはり30代の方々です。10〜20代に比べると骨の癒合がやや遅くなる傾向はありますが、術式選択を細かく合わせれば自然な仕上がりにできます。「写真の顔のバランスが気になる」「結婚式の前撮りで斜鼻が気になった」という具体的な悩みで来る方が多いのも30代の特徴です。
Q. 術後に再び鼻が曲がる「再偏位」は防げますか?
完全には防げませんが、リスクを大きく減らせます。再偏位のリスクが高いのは、(1) 外傷性で瘢痕化が強い、(2) 骨切り術後にギプス固定期間を守らない、(3) 術後3か月以内に眼鏡をかけ続ける、の3つです。熟練した医師は、適切な瘢痕剥離・spreader graftの確実な固定・術後フォローを行います。事前に術後フォロー体制のあるクリニックを選ぶことが、このリスクの回避策になります。
Q. ダウンタイムはどのくらいかかりますか?
術式によって異なります。Septoplasty単独は抜糸後7日、骨切り術を含むケースはギプス除去後10〜14日が目安です。最終仕上がりはseptoplastyで3〜6か月、骨切り術を含むケースで6〜12か月です。眼鏡の使用は、骨切り術を含む場合は2〜3か月避ける必要があります。コンタクトレンズへの一時的な切り替えがおすすめです。
Q. 手術して「鼻が不自然」になりませんか?
過剰矯正・左右差残存・再偏位のリスクはあります。Roofe & Murakami の総説では、適切な骨切り術の精度・各部位の構造的支持の確実な再構築・術後ケアが、自然な結果のカギとされています[4]。経験豊富な医師は、患者の元の解剖を計測したうえで、術式を細かく調整します。シミュレーションを丁寧に行い、過去の症例写真を見せてくれる医師を選ぶことが、自然な結果を得るための要点です。
Q. 満足できなかった場合、修正はできますか?
可能ですが、斜鼻矯正の修正は特に難易度が高く、料金も初回の1.5〜2倍上がるケースが多いと言われています。理由は、鼻中隔軟骨の再採取が困難(耳介・肋軟骨が必要)、瘢痕組織で組織の動きが制限される、骨切り術後の鼻骨の癒合状態が読みにくい、などです。最初の医師選びを丁寧に行うことで、結果的に費用感と満足度のバランスが大きく整います。複数のクリニックでカウンセリングを受け、医師の症例数・修正対応の体制・補償の有無を確認してから決めたほうが、後悔が少なくなります。
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参考文献(PubMed 収載論文)

  1. Jang YJ, Wang JH, Lee BJ. “Classification of the deviated nose and its treatment.” Arch Otolaryngol Head Neck Surg. 2008;134(3):311-315. PMID 18347259
  2. Kim DW, Toriumi DM. “Management of posttraumatic nasal deformities: the crooked nose and the saddle nose.” Facial Plast Surg Clin North Am. 2004;12(1):111-132. PMID 15062242
  3. Jang YJ, Kwon M. “Modified extracorporeal septoplasty technique in rhinoplasty for severely deviated noses.” Ann Otol Rhinol Laryngol. 2010;119(5):331-335. PMID 20524579
  4. Roofe SB, Murakami CS. “Treatment of the posttraumatic and postrhinoplasty crooked nose.” Facial Plast Surg Clin North Am. 2006;14(4):279-289. PMID 17088177
  5. Boccieri A, Pascali M. “Septal crossbar graft for the correction of the crooked nose.” Plast Reconstr Surg. 2003;111(2):629-638. PMID 12560684

本記事は上記の学術文献をもとに作成しており、医療情報の正確性を担保するため、すべて PubMed(米国国立医学図書館 NLM 運営の学術論文データベース)収載論文を出典としています。

鼻整形 ガイド (42 / 45)

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